輸送手段のモーダルシフトってなに?目的とメリット・デメリットを解説

物流業界ではモーダルシフトが望まれているよね。地球環境にはメリットも大きいけど、なかなか普及していないみたい…なぜだろう?

近年、地球環境問題への取り組みとしてモーダルシフトが注目されていますね。なるべく鉄道輸送や海上輸送を利用していこうというものです。しかし、物流を扱う企業で積極的に導入されはじめてはいるものの、なかなか普及していないのが現状です。

これまで通りトラック輸送をするメリットも大きいからです。

今回は輸送手段のモーダルシフトについて解説したいと思います。トラック輸送と鉄道・海上輸送それぞれのメリットとデメリットもみていきましょう。

輸送手段のモーダルシフトの意味と目的とは?

物流業界おけるモーダルシフトが声高に叫ばれていますね。モーダルシフトとはいったいどのようなことなのでしょうか。その目的や地球環境への効果をみていきましょう。

モーダルシフトとは道路を使わない輸送手段への変換

モーダルシフトとは、トラックや車など道路を使わない輸送手段に切り替えることをいいます。

おもな手段は鉄道や船舶です。駅や港まで、あるいは駅から港からはこれまでどおり道路を利用することになります。

モーダルシフトの目的とは?

輸送手段のモーダルシフトをすることで、地球の環境負荷を低減することが期待されています。

とくに地球温暖化の原因となっている二酸化炭素(CO2)は、自動車の排出ガスに多く含まれているからです。

2019年度「輸送量当りの二酸化炭素の排出量」のデータをみると、トラック輸送に比べると鉄道輸送はその1/13、海上輸送では1/5の排出量です。

【国土交通省公式HP:輸送量あたりの二酸化炭素の排出量】

https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/modalshift.html

まだまだ頼らざるを得ないトラック輸送のメリット

地球環境に有効な輸送手段のモーダルシフトですが、なかなか進んでいないことも事実です。自動車やトラックで貨物を輸送するメリットが大きいからです。

少量の荷物を低コストで輸送できる

少量の荷物を運ぶさいに輸送コストを安く抑えることができます。

反対に、大きな貨物や重量のある貨物を長距離輸送するには割高になってしまいます。また、貨物の積み直しをする必要がないでの、精密機器などの破損のリスクも低いです。

機動力があり小回りが利く

機動力があるトラック輸送では、拠点から拠点までの輸送がとてもスピーディです。

周辺に主要の鉄道駅や港がない場所でも、道路さえ整っていればドアtoドアの配送もできます。

配送時間の調整がしやすい

最近では時間指定の配送サービスが多くなりましたが、トラック輸送の得意とするところです。配送時間まで周辺で待機することもできます。また、集荷の時間も柔軟に対応することも可能です。

鉄道・海上輸送のメリットとなかなか普及しない理由

つぎに鉄道・海上輸送のメリットをみていきましょう。どんな貨物を輸送するのに適しているか、また地球環境に優しい手段であるものの普及しない理由もぜひご参考ください。

鉄道・海上輸送のメリットとは?

①大量の貨物を遠くまで安く輸送できる

トラック輸送と比べると、一度に大量に貨物を長距離輸送するのに適しています。輸送コストも圧倒的に安く抑えることができるのです。

②地球環境に優しい

鉄道・海上輸送に転換することで、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減できます。

SDGsの観点から企業も積極的に取り組んでいる動きもみられます。鉄道とタクシーを組み合わせたり貨客混載などを導入する企業も増えています。

③主要駅や港で貨物を短期保管したり、一時保管で取りに行ける

主要な鉄道駅や港の倉庫で一時的・短期的に貨物を保管することができます。

これによって配送時間の調整が可能になります。また、倉庫で荷受けをすればトラック配送費用の削減につながります。

モーダルシフトがなかなか普及しない理由とは?

鉄道・海上輸送にはメリットも大きいものの、なかなか普及しないのはなぜなのでしょうか。

鉄道輸送では沿線事故の影響が大きいことが理由のひとつです。たとえば、トラック輸送の場合には渋滞の可能性を想定した上でルートが決められています。事故の情報が入れば迂回ルートへの変更も容易です。しかし、鉄道の場合は線路が閉鎖されたり、復旧までに時間がかかってしまうからです。

また、海上輸送では配送に時間がかかることがデメリットになります。さらに、悪天候の影響も受けやすく、指定された時間までに貨物を届けるのが難しくなります。

NIPPON47ではJR貨物配送のアレンジも積極的におこなっております

NIPPON47は、タイの古着仕入れに多くの実績をもつ物流商社です。貨物にあわせて航空便やコンテナ船便・高速海上便をご提案させていただきます。弊社ではSDGsの取り組みでもあるJR貨物輸送のアレンジもしております。

まとめ

物流業界のなかではトラック輸送(道路運送)が6割以上を占めています。「決められた時間までに荷物を届ける」ことが得意だからです。鉄道輸送がいまだ3割に達していませんが、輸送手段のモーダルシフトは、地球環境の観点からもどんどん進めていくべき課題ですね。

トラック輸送から鉄道・海上輸送に変換することで、自動車の排気ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)の排出量を大幅に削減することができるからです。

SDGs 13「気候変動に具体的な対策を」に該当するので、物流業界のなかでも積極的な取り組みをおこなっている企業も増えています。NIPPON47では、航空・船便輸送とともにJR貨物輸送のアレンジもぜひお任せくださいませ。