国際郵便のサイズと料金|仕組みを理解し発送コストを抑えよう!
海外へ荷物を送るときに避けて通れないのが「国際郵便のサイズと料金」です。料金は重さ・大きさ・発送方法で大きく変わります。小さな工夫で費用を抑えられる場面も多いのが実情です。
ただ、仕組みが複雑で分かりづらいのも事実でしょう。この記事では、サイズ区分や料金表の見方、EMSや航空便・船便の違いまでを整理し、発送コストを下げる具体的な工夫も紹介します。
記事を読み終えたときには、自分に合った発送スタイルが自然と選べるようになるでしょう。
目次
国際郵便を理解する基本ルール|サイズ区分と料金計算の基本

国際郵便は荷物のサイズや重量によって料金が細かく決まっています。定められたサイズや重量ごとの変動を理解し、料金表や計算ツールを活用すれば、発送前に無駄のないコスト把握が可能になります。
サイズと重量の基準について
国際郵便の料金を考えるうえで重要なのはサイズと重量の基準です。
代表的な制限は以下のとおり(小形包装物の場合)
・重量:2kg以内
・最長辺の長さ:60cm以内
・長さ+幅+厚さの合計:90cm以内
この範囲に収まれば発送できますが、重量やサイズが上がるごとに料金も上昇します。
発送前には必ず基準を測定しておく必要があり、特に小形包装物や書類の場合、数センチや数百グラムの違いで料金区分が変わるケースもあります。基準を理解し、梱包時に工夫を凝らすことが、コストを抑える第一歩といえるでしょう。
重量による料金の変化を理解しよう
国際郵便では、同じサイズであっても重量が増えると料金も段階的に高くなります。
たとえば500gまでと1kgまででは料金が大きく異なり、2kgを超えるとさらに跳ね上がる仕組みです。このため、梱包材の選び方や中身の整理がそのままコストに直結します。
特に越境ECや個人輸出を行う人にとって、数百グラムの差が利益率を左右することも少なくありません。発送前に正確に重量を測定し、料金区分の境目を意識すれば、無駄を減らし安定したコスト管理につながります。
料金表と計算ツールの正しい活用法
国際郵便の料金は、サイズや重量、発送方法、宛先の地域によって細かく設定されています。郵便局が公開している料金表を確認すれば、おおまかなコストを把握できますが、より正確に知りたいときは公式の料金計算ツールが便利です。
発送国や荷物のサイズ・重量を入力するだけで、利用可能なサービスと料金が一覧表示されるため、比較検討が容易になります。特に複数の発送方法を使い分ける場合、このツールを習慣化すれば、無駄な出費を避けつつ、その場で最適な方法を選べるでしょう。
参考:日本郵便「料金・日数を調べる | 国際郵便 | 日本郵便株式会社」
発送方法で変わる?国際郵便のサイズ・料金・到着日数

国際郵便の料金はサイズや重量だけでなく、選ぶ発送方法によっても変わります。EMS・航空便・船便では料金や日数に大きな差があるため、コストとスピードの両面を比較して最適な手段を見極めることが大切です。
EMSと航空便の料金差と使い分け
国際郵便の代表的な発送方法として、EMS(国際スピード郵便)と航空便があります。
特徴は以下のとおりです。
・EMS(国際スピード郵便):最速で配達、追跡や補償が充実しているが料金は高め
・航空便:1〜2週間程度で到着、料金は中位で、緊急性が低い荷物に適する
たとえば書類や小型の荷物で確実性を求めるならEMS、大きめのサイズや重量でコストを重視するなら航空便という選び分けが効果的です。用途ごとに両者を使い分けることが、国際郵便のコスト管理につながります。
船便を利用する際のコストと注意点
船便は国際郵便の中で最も安い方法です。大量の商品や重量のある荷物も低コストで送れますが、到着までには数週間から数か月かかります。
特徴は以下のとおりです。
・料金:最安、重量が大きくても抑えられる
・日数:数週間〜数か月と長い
・注意点:積み替えが多く、梱包を強化しないと破損リスクが高い
料金だけで判断しないで、配送日数と安全性を踏まえたうえで利用することが重要になります。
国ごとに異なる配達日数と料金の目安
国際郵便は宛先の国や地域によって、サイズと料金、そして到着日数が大きく変わります。
代表的な地域ごとの目安は以下のとおりです。
・アメリカ/ヨーロッパ主要都市:EMS・航空便なら数日〜1週間、船便は1か月以上
・アジア圏:料金が安く日数も短め(3〜7日程度)
・南米・アフリカ:料金が高く、到着は2か月以上かかることもある
発送先による条件の違いを理解しておくことで、必要なサービスを選び分けられ、無駄なコストの軽減やトラブルを避けることにつながります。
国際郵便のサイズ料金を下げたいなら…梱包と発送ルートの工夫がカギ

国際郵便はサイズや重量がわずかに変わるだけで料金は大きく変動します。梱包材の選び方や発送ルートの工夫によってコストを抑えられるため、日常的に利用する人ほど工夫の積み重ねが効果を発揮します。
梱包材を工夫して重量を軽くする方法
国際郵便の料金はサイズだけでなく重量にも敏感に反映されるため、梱包材の選び方が大きなポイントになります。たとえば段ボールを厚手から軽量タイプに変えるだけで数百グラム減り、料金区分を一段階下げられることがあります。
具体的な工夫は以下のとおりです。
・厚手の段ボールを軽量タイプに変更する
・緩衝材は新聞紙よりエアパッキンや軽量紙を使う
・中身に合った箱サイズを選び、不要なスペースを作らない
重量を意識して梱包を工夫すれば、国際郵便の料金を抑えながら、安全性を損なわずに発送することが可能になります。
サイズと重量を基準内に収めて追加料金を避けるコツ
国際郵便では、荷物がサイズや重量の基準内に収まっているかどうかで料金が大きく変わります。これらの基準を少しでも超えると別のサービス扱いとなり、料金が一気に高くなる仕組みです。発送前にサイズや重量を正確に測定し、必要であれば外箱をカットしたり、柔軟性のある袋型の梱包材を利用すると効果的です。
特に書類や衣類の発送では圧縮袋を使うとサイズ調整がしやすくなります。わずかな工夫で基準内に収められれば、国際郵便の料金を無駄に上げず、コストパフォーマンスの高い発送が可能になるでしょう。
発送ルートを選んでコストを節約する考え方
国際郵便の料金は、同じサイズや重量でも選ぶ発送ルートによって変動します。
・EMS:最速で安心、ただし料金は高め
・航空便:料金は中位、緊急でない荷物向け
・船便:最安、日数が長く、破損リスクがあるため梱包必須
発送する荷物の内容や目的に応じてルートを選び分けることが、結果的にコスト削減につながります。発送計画を立てる際には、料金だけでなく到着日数とのバランスを見極めることが重要です。
まとめ|国際郵便のサイズと料金を理解して最適な発送スタイルを選ぼう
国際郵便はサイズや重量、発送方法によって料金が大きく変動します。定められた基準を押さえ、重量区分を意識するだけで無駄な出費を防げるでしょう。また、EMS・航空便・船便といった発送ルートを状況に合わせて選び分ければ、コストと利便性の両立が可能です。
さらに梱包を工夫してサイズを調整することも、料金節約には欠かせません。発送前に料金表や計算ツールを活用し、最適な発送スタイルを選ぶことで、コストを抑えつつ安心して海外に荷物を遅れるようになるでしょう。
代表取締役 末継 佳大
監修者
株式会社NIPPON47
前職はプロカメラマンとして10年ほど勤務。その後、カメラマンとして独立。タイへの出張時に現タイ法人の代表である日本人と知り合い2019年に同社を創業。当時はタイSAGAWAの代理店として様々な荷物を扱うが、コロナ禍に古着の輸送に特化したサービスを展開し今に至る。現在は、タイ・パキスタン・ドバイの各法人/オフィスと連携を取り合い、日本に拠点をおきながら古着仕入れ・輸出入のサポートを行う。
