古着×英語で広がる!交渉・取引で海外買い付けを楽しむためのフレーズ集
海外の古着マーケットやフリマでの買い付けで、「値下げできますか?」「まとめ買いしたいです」と英語で伝えたいのに、うまく言葉が出てこない…。
そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。せっかく現地で素敵なアイテムを見つけても、英語が原因でチャンスを逃すのはもったいないですよね。
そんな方に、現地での値段交渉、メール・DMでの取引表現まで、実際に使える英語をステップごとに解説します。
英語の壁を越えれば、世界中の古着マーケットがあなたの仕入れ先になります。今日からは「伝わらない…」という不安を手放して、海外買い付けをもっと自由に楽しみましょう。
目次
【買い付け前にチェック】海外で通じる古着の英語フレーズ&スラング集

海外で古着を買い付ける際には、「古着」という言葉1つをとっても、シーンによって使う英語が異なります。英語表現を理解しておくことで、現地のショップスタッフやフリーマーケットの出店者とのやりとりがスムーズになるでしょう。
古着を表す基本単語
古着を表す英語には、下記のようにいくつか種類があります。
・一般的な「中古の服」… used clothes や secondhand clothes
・ファッション性や年代的価値を含む「ヴィンテージ古着」… vintage clothes
一方、「old clothes」 は「古くて使い古された服」というややネガティブな印象を与えることもあるため、文脈に応じて使い分けるのがポイントです。
「状態」を伝える英語表現
古着の取引では、商品の「状態」を正確に伝える英語表現も欠かせません。たとえば「brand new(新品)」「like new(新品同様)」「good condition(状態が良い)」などがよく使われます。
「This jacket is in good condition, but slightly faded.(状態は良いけれど少し色あせています)」のように使うことで、相手に誤解を与えずスムーズな取引ができます。
現地でよく使われる古着スラング
海外の古着ショップではスラングもよく使われます。「thrift flip」は安く買ってリメイク・再販売すること、「grail」は探し求めていた超レアアイテム、「fit」はコーディネートを指します。
たとえば「This vintage Levi’s is my grail.(このヴィンテージのリーバイスはずっと探していた一着)」のように使われ、会話に自然に取り入れることで現地の古着文化をより深く楽しめます。
古着の英語を使いこなして海外仕入れをスムーズに|実践ポイント

海外での古着の仕入れは、英語を知っているだけでなく、使いこなすことが大切です。
買い付け前に押さえておくべき英単語や交渉のコツ、信頼できるショップを見極める英語表現を理解し、価格交渉や商品の確認もスムーズに行いましょう。
買い付け前にリサーチしておくべき英単語と情報
買い付け前に知っておくべきなのは、「素材」「サイズ」「状態」を表す英語です。タグや商品説明を読む際にも役立ちます。
【素材・生地の英単語】
・ cotton:綿
・ wool:ウール
・ denim:デニム
・ leather:革
・ polyester:ポリエステル
【サイズ・状態を示す表現】
・ in good condition:状態が良い
・ slightly damaged:ややダメージあり
現地でスムーズに交渉するコツ|数字・値段・単位の伝え方
古着の買い付けでは、価格交渉が最も重要です。日本貿易振興機構(JETRO)の調査によると、円安が進行した2022年には、輸入企業の約86.6%が「業績にマイナスの影響があった」と回答しています。円安によって海外からの仕入れコストが上昇し、原材料や商品の価格にも影響を与えるためです。
つまり、円安時期には仕入れ価格の上昇を見越して交渉する姿勢が必要です。
たとえば「How much is this?(これはいくらですか?)」や「Can you give me a better price?(もう少し安くなりませんか?)」などのフレーズを使えると便利です。数量を伝える際は「piece(1枚)」「bulk(まとめ買い)」といった単語を押さえておくと、スムーズに取引を進められます。
参考:日本貿易振興JETRO「供給制約・円安による企業活動への影響大、リスク分散の動きが加速」
信頼できるショップ・業者を見分ける英語
現地での仕入れでは、品質と同じくらい「信頼できる相手かどうか」を見極めることが重要です。初めての業者には「Can you show me your store’s website or Instagram?(お店のサイトやインスタを見せてもらえますか?)」や「Do you provide receipts or invoices?(領収書や請求書はもらえますか?)」と確認すると安心です。
信頼関係を築くことで、トラブルを防ぎ、仕入れをスムーズに進めることができます。
知ってると得する!海外フリマで通じる古着の英語&リアル会話

「支払い」「発送」「価格・納期確認」などは、スムーズに話せるかどうかで取引の印象が大きく変わります。
海外のフリーマーケットや古着市で、英語を使ってスムーズにやり取りできる英語フレーズや、会話のコツを紹介します。
支払い・発送に関するやり取り
支払い方法や配送条件の確認も大切です。例えば「Do you accept PayPal or bank transfer?(PayPalまたは銀行振込は可能ですか?)」や「Can you provide a tracking number?(追跡番号を教えていただけますか?)」などが基本です。
文法よりも誠実さと明確さを意識すれば、英語が得意でなくても信頼関係を築くことができます。
メールやDMで使う英語文例
海外の古着業者に初めて連絡する際は、自己紹介と取引の目的を簡潔に伝えることが大切です。例えば「Hello, I’m a vintage clothing buyer from Japan.(日本の古着バイヤーです)」や「Could you please send me a price list?(価格表を送っていただけますか?)」など、短く丁寧な英語が好印象です。
最後に「Thank you for your time.(お時間をいただきありがとうございます)」と添えるとより信頼感が伝わります。
価格・数量・納期を確認するフレーズ
古着の仕入れでは、「価格・数量・納期」を明確に伝えることが欠かせません。例えば「How much is this per piece?(1点あたりいくらですか?)」や「I’d like to order 50 pieces of vintage T-shirts.(ビンテージTシャツを50枚注文したいです)」など、具体的な数字と単位を使うのがポイントです。
また、「How long will it take to arrive in Japan?(日本に届くまでどのくらいかかりますか?)」と納期を確認しておくことで、誤解を防ぎ、信頼できる取引につながります。
まとめ|英語を味方にして海外古着買い付けをもっと自由に
海外での古着買い付けは、英語を使いこなせるかどうかで交渉の幅が大きく変わります。商品の状態や価格交渉など、ちょっとした一言で信頼関係を築けることもあります。「How much for 10 pieces in bulk?(10枚まとめてならいくら?)」のようなフレーズを覚えておくと便利です。
また、円安が進む時期には、輸入コストが上がる傾向があります。そのため、価格交渉も大切です。英語を味方につければ、信頼関係も築きやすく海外仕入れのチャンスを自由に、そして有利に広げられます。
英語が使えるようになると、買い付けの幅が一気に広がります。あなたの手で“世界の一点モノ”を見つけに行きましょう。
代表取締役 末継 佳大
監修者
株式会社NIPPON47
前職はプロカメラマンとして10年ほど勤務。その後、カメラマンとして独立。タイへの出張時に現タイ法人の代表である日本人と知り合い2019年に同社を創業。当時はタイSAGAWAの代理店として様々な荷物を扱うが、コロナ禍に古着の輸送に特化したサービスを展開し今に至る。現在は、タイ・パキスタン・ドバイの各法人/オフィスと連携を取り合い、日本に拠点をおきながら古着仕入れ・輸出入のサポートを行う。
