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イタリアのサイズ表記とは?仕入れから販売まで迷わず運用できる実務ガイド

イタリアのサイズ表記は、服は偶数進行(38/40…)、靴はEU表記など、日本や米国とは異なる表記です。

 

タグ数値だけを頼りに運営した場合「想定より小さい、大きい」「靴が合わない」といった齟齬が生まれやすく、クレームや返品率の上昇につながる場合があります

 

本記事は、イタリアのサイズ表記の特徴を紹介。仕入れから販売まで最短で運用するための実寸方法、ルール作りのコツ、出品文の書き方など、実務ベースで活用できるイタリアのサイズ表記の扱い方を解説します。

 

正しいサイズ表記で、安心して購入してもらえる店舗運営をしましょう。

 

イタリアのサイズ表記の基本と日本や欧米表記との違いとは?

イタリア服はトップスやボトムスだけでなく、靴のサイズも日本のセンチ表記や、米国のインチ表記とは異なります

 

まずは各国と比べサイズ表記がどう違うのかを把握し、スムーズな仕入れに繋げましょう。

 

イタリアと各国サイズの比較

 

日本のS/M/Lサイズと各国のサイズ表記を比較します。

 

<レディース>

・イタリア(IT):38/40/42

・フランス(FR):34/36/38

・イギリス(UK):6/8/10

・アメリカ(US):2/4/6

 

<メンズ>

・イタリア(IT):44/46/48

・フランス(FR):38/40/42

・イギリス(UK):34/36/38

・アメリカ(US):34/36/38

 

参考:BUYMA「サイズガイド

 

日本のサイズ表記との違い

 

日本でのサイズ表記はS〜L表記や、7号、9号といった奇数進行が一般的です。

 

一方で、イタリアのサイズ表記は、38、40と偶数表記になります。同じイタリア古着でも、ブランドや生地、年代によってサイズ感が変わるため注意しましょう。

 

また、イタリア製はスリムで体のシルエットに沿わせるような服が多い傾向があります。仕入れ時には、実寸で日本サイズと照らし合わせましょう。

 

主な女性サイズの目安

 

トップスもボトムスもサイズ表記は変わりません。

 

基準となる「Sサイズ=7号=38」を覚えておくと便利です。号数が変わるごとにサイズを2つずらすだけで、他のサイズも簡単に把握できます。

 

<トップス・ボトムス>

サイズ:S/M/L

日本:7号/9号/11号

イタリア:38/40/42

 

また靴のサイズは米国のインチ表記とも異なるため、服と合わせてサイズ表記の違いを把握しましょう。

 

<靴>

日本(cm):23/23.5/24/24.5

イタリア(EU):36/36.5/37/37.5

米国(inch):6/6.5/7/7.5

 

カテゴリ別|イタリアのサイズ表記を実寸から逆算する方法

イタリア製は、体のシルエットに合わせた服が多く、サイズ表記と着用時のサイズ感では異なる印象を抱く場合もあります。

 

そのため、仕入れ時には実寸ベースのサイズ把握が欠かせません。アイテムごとに実寸場所を固定し、手間とリスクを減らした運営を目指しましょう。

 

トップスの実寸方法

 

水平な場所で、肩幅、身幅、袖丈、着丈の4点を測ります。

 

肩幅:両肩の縫い目から縫い目まで

身幅:両袖の付け根を直線で測ったサイズ

袖丈:肩先から袖口まで

着丈:服の後ろ首の付け根の中心から裾まで

 

ボトムスの実寸方法

 

水平な場所に置き、実寸しましょう。

 

ウエスト:パンツを縦に割り、左右のウエストを重ねたサイズの2倍

股下:股下の縫い目から裾まで

股上:ウエストから股の十字の縫い目まで

ヒップ:ファスナーをおろした位置から直線に測ったサイズの2倍

 

靴の実寸方法

 

インソールとアウトソールのどちらも表記するなど、細かな実寸で購入者に安心感を与えましょう。

 

全長:踵から一番長い部分まで

足幅:一番太い横幅

足囲:足幅を通る周囲

 

イタリア発ブランドのサイズ感の傾向とサイズ表記の注意点

 

同じイタリア製でもラインやブランド思想によりサイズ差が生じます

 

さらに年代や生地の伸縮でも着用時のサイズ感は変化するため、サイズ表記は断定を避け、比較軸を複数明示する工夫で、購入者の判断をサポートしましょう。

 

イタリア古着の傾向とは

 

テーラードやドレス寄りのアイテムは肩から胸へかけての立体パターンが効いており、細く感じることがあります。

 

一方で、ワークやミリタリー寄りは可動域を確保する設計で、袖や身幅に余裕が出やすい傾向です。

 

全体的に上質な素材が使われ、シルエットに合わせた服を選べば高級感を演出できます。

 

代表ブランド別サイズ感の違い

イタリアを代表するブランドのサイズ感を把握しましょう。店舗のポップに応用すれば、購入者へのサポートにも役立ちます。

 

PRADA・GUCCI:スリムでタイトに着こなしたい方向け。

MaxMara:コートはややゆったり。

Armani:クラシカルラインはゆったり、若者向けはタイトな設計が多い。

 

サイズ表記の注意点

 

サイトの出品文には「実寸/IT目安/日本サイズ」の順で併記し、サイズ表記は目安であると強調します。

 

合わせて免責事項として、着用感には個人差があること、実寸と手持ちのアイテムを照らし購入する必要がある点を基本に設計しましょう。

 

実際の着用画像を添付し、着用者の身長や普段の服のサイズを記載する工夫で、着用のイメージをもたせやすくなります。

 

自社で統一すべきイタリア古着のサイズ表記と返品を減らすコツ

スタッフごとに提示する情報量が異なると、クレームや返品に繋がりやすくなります。

 

イタリア古着の特徴やサイズ表記のやり方を共有し、誰が測っても同じ状態を維持しながら安定した店舗運営をしましょう。

 

ブレのないサイズ表記のルール作り

 

ルールを明確にすれば、スタッフの事務作業の負担軽減や購入者への安心材料にもなり得ます。

 

「サイズガイド」で具体的な実寸箇所を明記し、アイテムごとに実寸箇所を固定しましょう。また、アイテムごとにタグのひな形を用意すれば、仕入れ時のメモがそのままタグとして活用できます。

 

サイトに載せる画像も、画角や枚数を統一し情報の偏りを減らしましょう

 

返品を減らすサイズ表記のコツ

 

サイトの出品文では「普段M/肩幅45cmの方に」など比較ベースの一言で、購入者の自分ごと化を促し、素材の伸縮や縮みの有無、ブランドの傾向といった情報を補強しましょう。

 

店舗では試着を促す設計も大切です。試着室の数や、スタッフの配置など試着への動線を確保し、サイズ感を確認してから購入してもらいましょう。

 

 

まとめ|イタリアのサイズ表記を理解し仕入れから販売の最短運用

 

イタリアのサイズ表記は、欧米各国とは異なる表記を採用しており、比較的タイトで上品な設計の服も多い点から、購入者へ誤解のないように実寸ベースでのサイズ提示が大切です。

 

アイテムごとに実寸箇所を固定し、タグのひな形を用意します。仕入れ時から実寸する癖をつけ、販売までの最短ルートを確保しましょう。

 

購入者へは、実寸を一次情報として提示し、サイズ表記や特徴、画像などで情報を補強し、クレームや返品といったリスクを回避します。

 

サイズ感を大切にしたいイタリア古着だからこそ、正しいサイズ表記の知識を活用し安定した運営に繋げましょう

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