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    アパレル業界が抱えるSDGsの問題と取り組み|持続可能なファッションの未来

    ニュースでSDGsの取り組みについてよく取り沙汰されるようになりました。とくにアパレル業界は大量生産・廃棄などSDGsでの観点から課題を抱えており、昨今では持続可能なファッションの取り組みに注目が集まっているのです。

     

    また、アパレル業界が服を生産し販売することで生じる問題性を、消費者も意識するようになりました。とくにZ世代やミレニアム世代は、環境問題に対する意識が高く、消費行動に影響を与えていると言われています。服が抱える環境問題は、生産者だけでなく、私たち消費者の行動でも変えられるのです。

     

    SDGsが掲げる目標に、私たちがどう取り組んでいくべきなのかを知るためにも、アパレル業界が抱える問題と課題をよく理解しておきましょう。具体的な取り組みや私たちにできることもご紹介します。

     

    アパレルのSDGsでの課題の前にSDGsについての基礎知識を学ぼう

    アパレル業界が抱えるSDGsの課題の前に、まずはSDGsについての基礎知識を学びましょう。環境問題に注意が向く方が多いですが、実は労働問題も含まれているのです。

     

    SDGsって何のこと?

     

    SDGs(エスディージーズ)は「Sustainable Development Goals」の略で、日本語で「持続可能な開発目標」という意味です。SDGsを「エスディージーエス」と読んでいる人もいますが、正しい読み方は「エスディージーズ」なので注意しましょう。

     

    2015年の国連サミットで採択され、国連に加盟している193ヵ国が2016年〜2030年の間に達成するための目標になります。

     

    SDGsが掲げる17つの目標

     

    ①貧困をなくそう

    ②飢餓をゼロに

    ③すべての人に健康と福祉を

    ④質の高い教育をみんなに

    ⑤ジェンダー平等を実現しよう

    ⑥安全な水とトイレを世界中に

    ⑦エネルギーをみんなに そしてクリーンに

    ⑧働きがいも経済成長も

    ⑨産業と技術革新の基盤をつくろう

    ⑩人や国の不平等をなくそう

    ⑪住み続けられるまちづくりを

    ⑫つくる責任 つかう責任

    ⑬気候変動に具体的な対策を

    ⑭海の豊かさを守ろう

    ⑮陸の豊かさも守ろう

    ⑯平和と公正をすべての人に

    ⑰パートナーシップで目標を達成しよう

     

    以上の17つがSDGsが掲げる目標となっていますが、大まかに言えば発展途上国に住んでいる人たちの生活水準の向上と、ジェンダーなど性別の平等化、そして地球環境への配慮を2030年までにより良い世界を目指して掲げられています。

     

    アパレル業界でのSDGsでの問題と課題とは一体何か?

    SDGsが掲げる17の目標の中で、アパレル業界は「8. 働きがいも経済成長も」「12.つくる責任 つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」の3つに大きく関わっています。具体的にどのような部分が問題となっているかを見ていきましょう。

     

    使用する資源とエネルギーの多さ

     

    アパレル業界が服を1着作るのに、使用される資源とエネルギーの多さが問題視されています。合成繊維であるポリエステルは、製造過程で石油を使用するため大量のCO2を排出し、その量はなんと約25.5kgで500mlのペットボトルが約255本作れる量です。

     

    さらに最も消費される資源の水においては服1着に対し、2,368リットルもの量が必要と言われており、世界における消費量のうちの13.3%がアパレル業界での消費になります。

     

    また生産による大量の資源とエネルギーの使用だけでなく、服の廃棄する際も焼却によって排出されるCO2が大量です。SDGsが掲げる目標の「13.気候変動に具体的な対策を」の項目に当てはまり、地球環境への配慮と対策をアパレル業界は世界に示していかなければなりません。

     

    アパレル業界の大量生産による問題

     

    アパレル業界によって大量に生産された衣類が原因で、大量の衣類が消費されている現状が大きな問題となっています。

     

    2020年の日本における衣類の新規供給量は81.9万トンで、そのうちの51.2万トンが家庭で廃棄されています。大量の資源とエネルギーを使用して生産したのにも関わらず、半分以上もの衣類が廃棄され無駄になっているのです。ファストファッションにより、トレンドの服を安く購入し、すぐに捨ててしまうアパレルの消費傾向が問題視されています。

    これはSDGsの目標の「12.つくる責任 つかう責任」にあたります。

    参考:環境省「サステナブルファッション」

    アパレル業界による労働問題の深刻化

     

    大量生産によりアパレル業界は、発展途上国への仕事提供において大いに貢献したと言えますが、労働コストを下げるために労働環境が悪かったり、労働者の長時間労働などの労働問題が深刻化しており問題視されています。

     

    例えば、2013年のバングラデシュ・ラナプラザ崩落事故では、安全管理がされていない建物で働いていた1,100人以上の縫製労働者が犠牲となりました。アパレル業界がSDGsを実践するためには、こうした労働環境の改善が欠かせません。

     

    アパレル業界のSDGsに向けた課題解決の取り組みって?

    アパレル業界が抱えるSDGsの問題は、私たちでは解決できないと思うかもしれません。しかし、消費者がSDGsの理解をして行動すると、環境・労働問題の解決につながるのです。どのような取り組みがあるのかをご紹介します。

     

    持続可能なファッション

     

    アパレル業界では、持続可能なファッション(サスティナブルファッション)への移行が進んでいます。以下のような取り組みがあるため、できるところから始めてみましょう。

    ・「3R(リユース、リデュース、リサイクル)」

    ・古着の回収や再利用

    ・ペットボトルを再資源化した生地の開発

    3Rは処分する服をウエスとして活用したり、フリマアプリで売るなどの取り組みが挙げられます。古着は周囲と被らないファッションができる点が魅力です。

     

    環境に配慮した素材の開発

     

    衣類の生産で大量の水とCO2による環境汚染の課題には、以下のような取り組んみがあります。

    ・無農薬といったオーガニックコットンへの変更

    ・環境に配慮して素材の使用・開発する

     

    また今まで使用していた水やエネルギーも、できるだけ無駄にしない服作りを行っている企業も少なくありません。環境に配慮した服を購入すると、そのアパレル企業を応援することにつながるでしょう。

     

    労働者の人権と尊厳を守る

     

    今までのアパレル業界の労働環境問題の解決のため、次のような取り組みが行われています。

    ・労働者の賃金・労働時間の見直し

    ・公正な取引の実施

    ・労働者の安全確保(工場の環境改善)

    最近では、フェアトレード認証を取得するアパレルブランドも増えています。次の企業がアパレル業界でフェアトレード認証を受けている例です。

    ・VEJA

    ・patagonia(パタゴニア)

    ・IKEUCHI ORGANIC(イケウチオーガニック)

    ・シサム工房

    ・MUD JEANS(マッド・ジーンズ)

    ・People Tree (ピープル・ツリー)

    ご自分の好きなブランドが労働問題に取り組んでいるかどうかは、公式サイトを調べてみるのがオススメです。

    まとめ|アパレル業界におけるSDGsに向けた課題と私たちにできること

     

    アパレル業界の抱えるSDGsの問題についてご紹介しました。大量生産・廃棄や労働問題などSDGsが掲げる目標の項目に多く当てはまる課題があり、具体的な取り組みをする企業が増えています。

     

    最近では多くのアパレルメーカーにおいて、SDGsの課題解決に向けた取り組みがおこなわれています。長く着られる服を製造したり、再生素材を開発したり、解決の方法はさまざまです。

    消費者の私たちは、アパレル業界がSDGsに与える問題を正しく理解し、できることから始めるのが求められています。