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    【実例】アパレル業界とSDGs…取り組みから見える衣類の課題と未来について

     

    アパレル業界で、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが注目を集めています。企業は衣類の製造から廃棄までの過程で起こる課題に焦点をあて、環境への負荷や社会的な影響を減らそうと動いているのです。

     

    今回は、アパレル業界の抱える課題、SDGsへの取り組み実例から見える未来への展望を解説します。

     

    サステナブルファッションの取り組みがもたらす利点を知ることは、持続可能なビジネスモデルへの道筋になるでしょう。

     

    アパレル業界がSDGsに取り組む理由は?環境と労働の問題

    アパレル業界がSDGsに取り組む主な理由は、環境負荷と労働問題への対応です。アパレル業界が抱える問題を知ることで、SDGsに取り組むための方向性が見えてきます。

     

    服を作る過程で起こる環境負荷への対応

     

    アパレル業界は原材料の調達から生産、使用、廃棄の過程で、大量の水やエネルギーを消費しています。アパレル産業による、CO2(二酸化炭素)排出、土壌・水質汚染、廃棄物が環境負荷となっているため、SDGsへの取り組みが求められるのです。SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、に関連しています。

     

    服一着にかかる環境負荷は、CO2排出量は500mlペットボトル約255本製造分、水消費量は浴槽約11杯分に相当。年間で約45000tの端材は、約1.8億着分の服に換算されます。

     

    参考:環境省_サステナブルファッション (env.go.jp)

     

    アパレル業界の深刻な労働問題への対応

     

    アパレル業界は、海外での生産が主流であり、工場での劣悪な労働環境や人権侵害問題への対応が求められています。

     

    2013年には、バングラデシュの劣悪な環境下にあった縫製工場が倒壊し、1000人以上が犠牲になる悲惨な事故が発生しています。事故をきっかけに多くのアパレルメーカーは自社のサプライチェーンの透明性やトレーサビリティを高め、生産者の人権や労働環境の改善に務めるようになりました。SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」、目標10「人や国の不平等をなくそう」に関連しています。

     

    サステナブルファッションが社会に与えるメリットは大きい

    衣服の生産から着用、廃棄までの環境負荷に配慮した、『サステナブルファッション』の取り組みが広がっています。サステナブルファッションのメリットを環境負荷と労働問題の側面から見ていきましょう。

     

    CO2排出量削減!環境問題が改善できる

     

    サステナブルファッションは資源の有効活用やCO2排出の削減、廃棄物の減少、といった環境問題へのメリットがあります。

     

    例えば、リサイクルポリエステルは使用済みペットボトルなどが原料です。原料の石油依存が少ないため、CO2排出の削減に繋がります。

     

    服の大量生産、大量消費、大量廃棄を避けることで、環境負荷を低減することができます。日本では、一人あたり年間平均で35着もの服が一度も着られず廃棄されているのです。ゴミにだされた服の約95%が焼却、埋め立て処分されています。

     

    労働者の権利保護と働く環境の改善ができる

     

    サステナブルファッションは労働者の権利や福祉の向上、労働環境の改善、雇用機会を作り出せることもメリット。

     

    適正な賃金や安全な作業環境の確保、強制労働や児童労働の排除、差別やハラスメントの防止への取り組みが挙げられます。労働者の幸福度や生産性を向上させ、企業のブランドイメージや信頼性を高められるのです。

     

    アパレルとSDGs…実際の取り組みやブランドによる違いについて

    SDGsに取り組んでいるアパレル企業について見ていきましょう。各社とも、SDGsの目標に基づき、環境負荷や労働問題の低減に取り組んでいることが分かります。

     

    LOVEST TOKYOは植物由来のレザーアイテムを展開

     

    LOVEST TOKYOは環境に配慮した素材や製法の開発、CO2排出の削減、古着の回収やリサイクルに取り組んでいます。

     

    廃棄りんごが原料のアップルレザーを使用し、製造過程で水やエネルギーの消費を抑えて、CO2の排出を削減。動物の皮を使わないレザーは、動物の権利や福祉に配慮しています。

     

    参考:LOVEST TOKYO

     

    洋服のサブスクを提供…エアークローゼット

     

    エアークローゼットは月額制のファッションレンタルサービスです。洋服をシェアリングすることで、服の大量生産、大量消費、大量廃棄を抑止。新品のフィッティング・買い取りによる1次流通、レンタルによる1.5次流通、レンタル品の販売等の2次流通を通じ、洋服1点1点が着用される機会の最大化を実現しています。

     

    参考:エアークローゼット

     

    労働問題への取り組みを推進する三陽商会

     

    三陽商会はSDGs取り組みの総称を『EARTH TO WEAR』とし、環境と社会に配慮した服作りを推進しています。労働環境、児童問題、人権尊重への取り組みのため、2019年3月に取引先向けの「三陽商会取引行動規範」を策定。外部機関と連携し、監査を行っています。

     

    参考:三陽商会

     

    アパレルのSDGs取り組み策…サステナビリティ認証の取得

    SDGsを達成した未来を目指すために、アパレル企業がサステナビリティ認証を取得するという手段があります。認証を受けることは、企業のSDGsへの取り組みが重視される現代社会において、競争力を保つための対策になるでしょう。

     

    サステナビリティ認証の種類と基準

     

    サステナビリティ認証は企業のSDGs取り組みを、第三者機関によって証明する効果的な手段です。主要な認証について説明します。

     

    ・GRS認証…製品のリサイクル含有物を検証し、環境配慮など社会的責任を果たしたうえで生産されているかを証明するマーク。原材料の50%にリサイクル材料が含まれているか、社会的・環境的配慮、化学物質管理がされているかが審査基準です。

     

    参考:環境省「環境ラベル等データベース」

     

    ・GOTS認証…オーガニック(有機栽培)の原料を使用し、繊維の収穫、加工、製造、流通のすべての過程において環境的、社会的に配慮されていることを証明するマーク。原料の70%以上がオーガニックであることに加え、生産管理や環境的配慮、薬剤使用制限、雇用倫理を満たしていることが認定基準です。

     

    参考:日本オーガニックコットン協会「GOTS認証」

     

    企業がサステナビリティ認証を取得する利点

     

    アパレル企業がサステナビリティ認証を取得することで、消費者や投資家からの支持を得ることができます。また、認証によって企業のSDGsに対する取り組みが透明化され、評価が容易に。認証は第三者機関によって行われるため、客観的で信頼性があります。企業は自社製品やサービスが環境に対して負担をかけていないことを証明できるのです。

     

    アパレルのSDGsに関する取り組みまとめ

     

    今回は、アパレル業界がSDGsに基づき、環境負荷や労働問題に取り組んでいる実例について見てきました。

     

    サステナビリティファッションの利点は、環境負荷の削減や労働者の権利向上などです。今後も、アパレル企業は取り組みの推進が求められるでしょう。サステナビリティ認証は企業の透明性を高め、消費者や投資家からの支持を獲得する一助になりますよ。