海外発送で国際追跡は使うべき?トラブル事例とオススメのサービスとは
海外に荷物を発送する時に「国際追跡」というサービスがあります。国際追跡とは、発送する荷物に固有の番号を与えて、配送の進捗状況をリアルタイムに把握できるサービスです。
荷物を追跡できるため、発送者も受取人も安心して配達状況を見守ることができます。
海外へ荷物を送る場合は、配送のトラブルが起こるかもしれません。国際追跡はクレームやトラブル対応時にも役立つサービスです。メリットやデメリット、利用時の注意点があるので深堀して解説します。
目次 [非表示]
なぜ国際追跡を使う必要がある?メリット・デメリットを解説
海外に荷物を発送する時に、国際追跡を使うと、さまざまなメリットが得られます。国際郵便では、荷物が届くまで日数がかかるので、配達状況が追跡できると発送元も受取人もお互い安心です。
便利な国際追跡ですが、デメリットもあるため、同時に理解しましょう。
国際追跡のサービス内容とは
国際追跡のサービス内容には以下のようなものが含まれます。
<国際追跡のサービス内容>
・配達状況(発送、通関、配達済など)
・配達日時(配達された日時)
・配達地(配達された場所)
「荷物が今、どこにあるのか?」「いつごろ届いたのか?」などの情報は、国際追跡を利用しなければ把握できません。荷物の状況が分からないと、お互いストレスを感じるため、国外輸送では必須のサービスです。
国際追跡を使うメリット
国際追跡を使う一番のメリットは、「顧客満足度が向上することと安心感が得られること」です。配送の状況や、配達日時の予測ができると、受取人も予定が立てやすく、配送元への問い合わせも減ります。
荷物到着までにトラブルがあったとしても、国際追跡を利用すれば、責任の所在もはっきりします。配送が遅延しても、発送者に非はなく、配送業者の問題とわかれば、クレーム対応する必要もありません。
万が一荷物が紛失したときも、早期発見による迅速な対応ができるため、受取人に寄り添ったサービスの提供が可能です。
国際追跡のデメリット
便利な国際追跡ですが、デメリットもあります。荷物の追跡は、国内であればリアルタイムで表示されますが、国外になると追跡情報に時差が生じます。国によっては、追跡情報更新に最大2週間かかる場所もあり、荷物の所在確認に時間がかかるので注意が必要です。
他にも、国際追跡サービスを使うと、通常の配送よりも料金が高くなります。「配送料金をとにかく抑えたい」という人にはデメリットとなる部分です。
国際追跡を使わないと起こるリアルなトラブル例を紹介
日本は治安もよく、物流サービスの質が良いため、配送トラブルに巻き込まれるケースはほとんど見られません。しかし、海外では日本で考えられないトラブルが発生する可能性があります。
実際に起きたトラブルの事例を紹介するので、国外輸送を行う前に、どのような点に注意すればスムーズな配送ができるかを理解しましょう。
トラブル①違う商品が届いた
国外輸送のトラブルで、頼んだ商品と違う商品が届くケースがあります。実際に「おもちゃを購入したはずなのに、下着やお菓子が届いた」という事例もありました。国外輸送では、さまざまな人の手によって国から国へ荷物が届けられます。
ラベルの張り替えなどのいたずらもあり、トラブルが発生します。トラブルの発生元を把握するためにも、国際追跡が役に立つでしょう。
トラブル②到着が大幅に遅延した
国外輸送では、予測された到着時間よりも大幅に時間がかかる場合もあります。例えば、日本からオーストラリアに航空便で国際小包を配送すると、約7日間かかると言われていますが、何らかの影響で、到着に1ヶ月かかった事例もあります。
荷物の確認や通関作業で、予定より時間がかかるケースも少なくありません。国外輸送の追跡を使うと、予定通りに荷物が届かない時に、荷物がどこにあるのかがわかるメリットがあります。
国際追跡を使って配送に安心感を!
海外に荷物を送るときは、国際追跡を使うと安心です。国外輸送では、遅延や紛失などのトラブルがあるため、以下のような商品を送るときは国際追跡を利用しましょう。
<国際追跡を使うべき商品>
・高額な商品
・一点物の商品
・ハンドメイド品
高額だったり、希少性が高かったりする商品は取り換えが効かない場合もあるため、国際追跡を利用しましょう。国際追跡を付けると、補償サービスが効くので安心です。
国際追跡を使えるサービス|注意が必要な配送方法についても
すべての荷物に国際追跡が使えるわけではありません。配送方法や、配送会社によってサービスの内容が異なるので注意しましょう。特に国外の安い配達業者の追跡サービスには注意が必要です。国際追跡の注意点について解説します。
追跡対応が可能なサービス
国際追跡は荷物の送り方や、配送業者によって異なります。追跡対応可能なサービスは以下の通りです。
<国際追跡可能なサービス>
・国際宅配便(DHL、Fedex、ヤマト運輸、佐川急便)
・国際郵便(EMS、国際小包)
・国際書留・保険付き(追加オプションで追跡サービス)
航空便でも船便でも国際追跡可能です。運送業者毎に配送料金が異なるので、自身の目的にあった業者を利用しましょう。
追跡がないまたは弱いサービス
国際追跡がないサービスもあるため注意が必要です。国際追跡がないと、紛失時の補償もないため、高額な商品をやり取りする際には向きません。
<国際追跡がないサービス>
・普通郵便
・国際小包(定形外郵便)
国際追跡がない分、配送料金が安くなりますが、荷物の進捗がわからないなどのデメリットも多いので、理解したうえで利用しましょう。
格安の追跡サービスには注意が必要
国によっては物流サービスの質が悪い地域もあり、格安の配送サービスには注意が必要です。「通販サイトから荷物が届かなかった」事例もあり、国外での配送は、国内配送よりも注意が必要です。
国外でも安心して荷物を届けるために、実績のある配送会社を利用しましょう。安さを重視すると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性が高くなるため注意が必要です。
参考:日本郵便「 国際郵便の郵便追跡サービスに関するお知らせ」
国際追跡以外にも使える!海外発送で安心できる工夫とは
国際追跡以外にも、安心して海外配送できる工夫やサービスがあります。海外配送では、国内配送では起きないようなトラブルに合う可能性もあり、補償などのサービスは必須です。
スムーズな配送を実現するために、販売プラットフォームの利用や正確なインボイス、送り状の作成も重要です。最後に海外発送する時にできる工夫について解説します。
補償サービスを利用する
海外配送では、配送中に荷物が紛失したり、荷物に傷が付く可能性があります。大事な商品がトラブルに合っても問題ないよう、損害賠償制度や保険サービスを利用しましょう。各運送会社に補償サービスがあるので、高額な商品を扱うときは利用すると安心です。
個人輸送ではなく販売プラットフォームを利用する
海外配送に慣れるまでは、個人輸送ではなく、販売プラットフォームを利用すると安心です。販売プラットフォームを利用すると、販売や輸送に関わる業務を任せられ、商品の仕入れなどに時間を割くことができます。
販売プラットフォームを利用すると、担当者のサポートを受けられます。海外配送初心者の場合、利用する手段も考えましょう。
送り状やインボイスの記入ミスをなくす
海外配送をスムーズに進めるために、インボイスと送り状を正確に作る必要があります。インボイスや送り状に不手際があると、配送がスムーズに行われず、受取人からクレームが発生するかもしれません。
クレームを事前に防ぐためにも以下に記す項目に注意してください。
<送り状やインボイス作成時の注意点>
・インボイスと送り状は必ず一緒に添付する
・内容物を正確に記入する(品名、個数、価格)
・無償のプレゼントでも市場価格の記載が必要
・貼る位置も注意する(段ボールの中身を確認する事もあるため)
海外配送をスムーズに進めるためにも、内容物の正確な記載を心がけましょう。個人で作成するのに不安を感じる人は、サポートが付くECモールの利用がおすすめです。
まとめ|国際追跡は海外の配送時は必須!トラブルを避けて安心できる取引を
海外に荷物を送る時に、国際配送は必須のサービスです。国際追跡があれば荷物の進捗状況が把握できるため、発送者も受取人も安心して取引を行うことができます。
海外配送では、荷物の破損や紛失などのトラブルが起こるので、国際追跡があると安心です。荷物の状況をリアルタイムで把握できると、問題に早期対応もできるほか、顧客満足度も高くなります。
個人での海外配送に不安を抱える方は、販売プラットフォームの利用もおすすめです。担当者によるサポートもつくため、慣れるまではECモールの利用も検討しましょう。
国際追跡を利用すると、費用は高くなりますが、配送者と受取人の双方にメリットがあります。配送時のトラブルを避け、安心できる取引を行いましょう。