個人輸出ビジネスの始め方!失敗のリスクを抑えて利益を上げる方法とは?
個人でも海外に商品を輸出して、利益を上げるビジネスがあるのをご存じでしょうか。最近では、副業として個人輸出ビジネスを検討する人が増えています。個人輸出に魅力を感じても、海外に向けて商品を販売するのは、不安になる人も多いでしょう。
不安が伴う個人輸出ですが、専用のECモールを使えば、初心者でも気軽に始めることができます。今回は、失敗のリスクを抑えて個人輸出で利益を上げる方法を解説します。
商品を海外に向けて出品するメリットとデメリットをおさえ、利益を上げやすい方法を選択しましょう。
目次 [非表示]
なぜ個人輸出ビジネスを始めるのか|基礎知識と始め方を解説
円安の影響で、個人輸出に興味を持ち始める人が増えています。しかし、個人での輸出は方法がわからずに、ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。個人輸出は初心者でも気軽に始められるのか、メリットや始め方を解説します。
個人輸出ビジネスとは?
個人輸出ビジネスとは、日本で商品を仕入れ、海外で販売して利益を得る方法です。日本のフリマアプリや物販を海外で行うイメージです。現在では、ECモールを通じて、日本にいながら個人でも海外へ輸出できます。
初期投資が少ないビジネスのため、副業として始める人が増えているのです。
個人輸出を始める3つのメリット
国内販売と比べて、個人輸出には3つのメリットがあります。
<個人輸出3つのメリット>
・世界では人口が増え続けており、市場が拡大している
・日本製品は人気が高く、海外で需要がある
・実店舗を構える必要がなく、事業を小さく始められる
初期投資が少なく、市場規模が大きいため、初心者でも始めやすいビジネスといえます。
個人輸出ビジネスの始め方
個人輸出は最小限の準備で始められます。商品を仕入れる資金と、インターネット環境を整えましょう。
<個人輸出に必要なもの>
・パソコン
・インターネット環境
・クレジットカード
・銀行口座
・商品を仕入れる資金
物販では、商品が売れて手元にお金が届くまで一定の期間が必要です。継続して仕入れするためにも、十分な資金を準備しましょう。
失敗を避けるために…個人輸出の3つのリスクと対策方法
個人輸出はメリットもありますが、デメリットがあるのも事実です。予期せぬ失敗を避けるためにも、考えられるリスクと対策方法を知る必要があります。できる限り最短で利益を出すために、リスク回避方法をおさえておきましょう。
外国語での対応が必要
国外での販売では、顧客からのメッセージに外国語で対応する必要があります。下手な対応をすればクレームの原因となり、自分の評価が低くなるかもしれません。外国語が苦手な方は、返答に翻訳機能を活用しましょう。
<おすすめの翻訳機能>
・DeepL翻訳(AI技術を搭載したドイツ発の翻訳サイト。有料プランは文字数制限なし)
・Google翻訳(無料の翻訳ツール。100以上の言語に対応)
・みらい翻訳(TOEIC960〜プロ翻訳者レベルの高精度。有料サービス)
為替リスクが伴う
個人輸出の場合、外貨で入金されるため、為替リスクが伴います。現在は円安の影響で輸出業の利益が高い傾向にありますが、円安がいつまでも続くとは限りません。為替リスクを念頭に置いてビジネスを展開させましょう。
<円安、円高について>
円安:ドルの価値が高くなり輸出業に有利
円高:ドルの価値が低くなり輸入業に有利
個人輸出ではドルで入金されるため、ドルの価値が高いと日本円に換金したときに利益が多くなります。「為替リスクによって売り上げが減ってしまった」という状態にならないよう、経済新聞や銀行ウェブサイトの為替変動を参考にしましょう。
国内より配送料が高い
個人輸出では配送料が高く、予想より売り上げが低くなるケースがあります。配送料を踏まえて、利益が取れる価格設定をしましょう。
<配送料の比較>
国内の配送料:185円~
輸出の配送料:800円~
配送料込みの値段にするのか、配送料を別にするのかも検討するのがオススメです。
参考 :国際郵便「日本郵便株式会社」
個人輸出で利益を上げる方法!仕入れから輸送方法まで解説
個人輸出で利益を上げるには、市場の調査が必要不可欠です。人気が高い日本製品ですが、闇雲に出品しても、利益にはつながらないでしょう。個人輸出で利益を上げる方法を解説します。
市場調査でニーズを把握する
商品を販売する前に、市場のニーズを把握する必要があります。各ECモールで売れ筋の商品を調べると傾向が分かります。輸出する国ごとでも求められる商品が変わってくるので、まずはターゲットとする国を決めて、念入りにリサーチしましょう。
<市場調査のポイント>
・日本製品を売るライバルは少ないか?
・安定的に売れているか?
・輸出する国の季節に合った商品は何か
在庫を抱えないために、十分な市場調査が必要です。市場調査の例として「Google Trends」を使う方法があります。Google Trendsでは、各国でトレンドになっているワードを簡単に調べることができます。
市場調査の1つの方法として活用してみましょう。
ニッチなジャンルの商品を探す
安定した利益を上げるために、ライバルが少ないニッチなジャンルの商品を販売しましょう。人気があるという理由でゲームやフィギュアを出品すると、ライバルの多さから価格競争に巻き込まれる可能性があります。
<人気のジャンル>
・アパレル、ブランドバックや小物
・時計、アクセサリー
・日本アニメのキャラクターグッズ
人気のジャンルでも仕入れ値が安ければ出品しても利益を上げることができますが、ニッチなジャンルを攻めるほうが競争も少なく無難です。
<ニッチなジャンルの見つけ方>
・アメリカのトレンドをチェックする
・ライバルの出品リストをリサーチする
・自分が便利だと思う商品をテスト販売する
世界には便利な商品がたくさんありますが、消費者のニーズを満たせていない事もあります。輸出先のトレンドをチェックしながらニッチなジャンルの商品を出品しましょう。
輸送方法は国際郵便を選ぶ
個人輸出での配送方法は国際郵便を選びましょう。特別な契約も必要なく、初心者でも気軽に利用できます。利益を上げるために、国際郵便の小形包装物を利用して配送コストを抑えましょう。
<国際郵便小形包装物の特徴>
・最大重量2㎏までの配送サービス
・配送料が安い(船便なら800円~)
・追跡サービス付きで安心
※東京→カリフォルニア間での算出
荷物が大きく、重くなるほど配送料は高くなります。個人輸出に慣れるまでは、小型の商品からテスト販売する事をおすすめします。
個人輸出ビジネス成功の鍵|自分に合ったECモールを選ぼう
個人輸出ビジネスで利益を出すには、自分の取り扱う商品によって利用するECモールを変える必要があります。これから個人輸出ビジネスを始める方向けに、代表的な3つのECモールを解説します。それぞれの特徴をおさえ、始めやすいECモールに登録してみましょう。
h3:初心者でも使いやすいe-Bay
e-Bayは世界最大級のオークションサイトです。出品ガイドがあったり、日本郵便が配送方法で使えたりするなど、初心者でも使いやすいです。
<e-Bayの特徴>
・世界190か国以上に商品を販売できる
・日本の中古品が売れやすい
・オークション形式、入札制で販売される
・出品数5個、販売額250ドルまでの制限あり
※上限を高めるには実績を積む必要がある
英語での対応が不安だったり、輸出ビジネスに不安を感じてもe-Bayには販売サポートがあります。日本時間に日本語で対応してくれるので、言語や翻訳機能に不安がある場合にオススメのECモールです。
本格的なビジネスをするならAmazon
個人輸出の規模を大きくしたい場合は、海外版のAmazonを利用する方法があります。
<海外版Amazonの特徴>
・世界21か国に拠点がある
・日本のAmazonよりアメリカは10倍以上の市場規模
初心者のうちは、商品が売れる度に配送するようにしましょう。慣れてきたら販売を自動化できるFBAというシステムもあります。FBAを利用すれば、梱包、配送、クレーム対応までAmazonに委託できるのがメリットです。
安定して商品を仕入れることができる場合、AmazonのFBAを使うと効率化できます。
参入者が少ないShopee
個人輸出を東南アジア中心に展開したいなら、Shopeeもおすすめです。東南アジアは今後の人口増加と市場拡大が見込まれるため、将来性があります。
<Shopeeの特徴>
・東南アジアNo.1のECモール
・ShopeeJapanが開設され日本語対応が可能
・販売手数料が安い(販売手数料5%、決済手数料2%)
※e-Bayは標準10%、Amazonは8~20%
まとめ|個人輸出ビジネスについて
円安の影響で個人輸出ビジネスを始める人が増えました。ハードルが高いと感じる個人輸出ですが、専用のECモールを利用すると手軽に始められます。日本製品は品質の良さから海外での人気が高く、高値での取引も期待できるでしょう。
国外では人口増加に伴い、市場も拡大し続けています。将来性を見据えても個人輸出事業は参入する価値が高いと言えるでしょう。