貿易する際はトラブルが起きやす!?失敗しない貿易のやり方を知ろう!
ネットショップの知名度が高くなるにつれ、日本のみで売買を行っていた人も気軽に海外との売買ができるようになりました。しかし、貿易するには輸送手配や必要書類などを用意する必要があります。
初めて貿易する人や慣れていない人には貿易の手続きが難しく、トラブルを起こしてしまいがちです。最悪の場合には法律違反をしてしまうおそれもあります。
貿易をする際でのトラブルを回避するためにも、貿易に関する正しい知識を理解して、スムーズに貿易を行えるようにしましょう。
目次
貿易にはどんなトラブルがある?トラブルの事例から学ぶ
貿易をする際にどんなトラブルが起こるのか、実際に起きたトラブルから学んでしっかりと理解することが大切です。
コンテナの梱包による商品の破損
輸出入で国際輸送をする場合、商品の梱包をしっかりしていなかったため、せっかく送った商品が破損していた事例があります。
国際輸送では貨物の扱いが雑な場合があり、荷物が投げられるなど日本で考えられないような扱いで商品が届けられるケースも少なくないからです。梱包は航空貨物は「軽く」、海上貨物では「丈夫」にすることが基本です。
輸出通関でのトラブル
輸出通関でのトラブルで多いのが「必要書類の欠如」と「記入ミス」で、どちらのトラブルも通関を通してもらえず、貨物船に載せることもできない場合があります。
また原産地証明を発行する場合で、書類にミスがあれば関税の優遇が受けられないなど、国際物流においては書類のミスに関しては特に注意しなければなりません。
関税で虚偽の金額を申請して法律違反
関税の申告や支払い手続きは輸入において重要な部分となり、納税の申告にあたって、
- 貨物の品名、個数
- インボイス
- パッキングリスト
- 船積書類
- 原産地証明
などの関連書類の提示が必要です。その際に申告内容が誤っていたり、特定の製品を申告しなかった場合は「過少申告加算税」や「無申告加算税」を税関から請求され、意図的に無申告すると「密輸行為」とみなされ罰せられます。
取引先を増やせる貿易でトラブルにならないために知るべきこと
貿易でトラブルにならないためには、トラブルになりそうなリスクをしっかりと理解し、回避できるように立ち回ることが大切です。
取引相手が信用できるかどうか
貿易をするということは、近所のスーパーで買い物をするのとは訳が違い、言葉や文化だけでなく商習慣が違う人たちと取引をすることになります。
商習慣の違いから生じるトラブルには、
- 請求金額が不明瞭
- 納期が1ヶ月以上遅れる
- 梱包や包装が不十分
- 粗悪品を入れてくる
- 支払いを遅らせる
などが挙げられます。海外の人たちと取引をして商品を売買するには、正しい知識がないと騙されたり、利益が出るどころか赤字になってしまったり、知らず知らずのうちに法律違反をしてしまうおそれなどリスクが高いです。
そのため商品の売買を行う相手が、「ちゃんとお金を払ってくれるのか」「商品を送ってくれるのか」という、商売の基本的なことをしてこない可能性はないか、しっかりと取引相手を見極めましょう。
貿易に使う輸送便の種類の把握
貿易に使用する輸送便の主な方法として「海上輸送」が多く利用されていますが、海上輸送の他にも空から運ぶ「航空輸送」もあります。
それぞれの特徴として海上輸送では多くの貨物が運べ、航空輸送では貨物を海上輸送よりも早く運べるなどが挙げられます。安く費用を抑えたい人には海上輸送が、早く貨物を送りたい人には航空輸送がおすすめです。
またどちらの輸送手段も天候や災害だったり、国の情勢によって便が出ないおそれがあるため、臨機応変に対応できるように輸送手段をしっかりと把握しておきましょう。
国際的な規制を正しく理解する
貿易には国際的な規制を理解しなければなりません。この規制を理解せずに「儲かるかも!」と盲目的になってしまい、税関で貨物が止まって大赤字になってしまうケースはよくあります。
国際的な規制には、
- 知的財産侵害
- 環境問題
- 危険品
- 絶滅危惧種
- 外来種
- 国内産業の保護
- 安全性の厳守
などがあり、大枠で見てみると当たり前のように思うかもしれませんが、実際の取引では知らずに規制を無視して推し進めてしまっているケースも多いです。
1人で貿易やトラブル回避が無理そうな場合はプロに依頼しよう!
自分だけでは貿易の手続きやトラブルを上手く回避する自信がないという人は、無理せずにプロである業者に依頼するのがおすすめです。
面倒な手続きは全てプロがやってくれる
海上輸送をするために行う作業は多く、自分で行うには時間と手間がどうしてもかかってしまい、仕入れなどに使う時間が取れないということも少なくありません。
時間が取れないとなるとせっかく貿易して海外へ商品を輸出しても、たいした利益を得ることができず、貿易が失敗に終わるおそれもあります。
貿易での手続きをすべて自分でしなければならないということはないので、あまり海上輸送での手続きを行う時間が取れない人は、面倒な手続きを全て代行するプロに依頼して、時間を有効に使いましょう。
業者によっては海外での買い付けもしてくれる
業者によっては現地で買い付けを行ってくれるところもあるため、自分で取引先を見つけたり、交渉をする作業の自動化が図れます。
貿易に関する作業を自動化することで、自分は何もせずに利益が出るという好循環を生み出せるので、貿易で物販をしたいけど作業するのが面倒な人におすすめです。
また買い付けを行う業者は、独自のノウハウで売れる商品の目利きの優れた人が買い付けを担当しており、商品の目利きに自信のない人にとっても、買い付けで失敗するリスクを少なくすることができます。
業者を選ぶ際の注意点
代行業者は数多くあり、悪質な業者を選ばないよう注意が必要です。業者を選ぶ際のポイントとしては、
- 業者の得手不得手の把握
- 適正価格かどうか
- 豊富な選択肢を用意してくれるか
- 欠陥品や破損の場合の保障があるか
- 実績があるか
- 現地に日本人が在住しているか
- サービスが十分か
などが挙げられます。特に業者の得手不得手を把握することが大切で、業者によって海上輸送が得意だったり、航空輸送が得意だったりとバラバラなため、自分が選んだ輸送手段が得意な業者に依頼するようにしましょう。
https://nippon47.co.jp/column/%e6%b5%b7%e5%a4%96%e4%bb%95%e5%85%a5%e3%82%8c%e3%81%af%e4%bb%a3%e8%a1%8c%e3%82%92%e5%88%a9%e7%94%a8%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%8c%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%ef%bc%81%e3%83%a1/
貿易のさいのトラブルを防ぐために…
貿易では様々なトラブルがあり、正しい知識がないと莫大なお金を支払うことになったり、法律に違反してしまうおそれもあります。
また日本人としての感覚では考えられないようなことが起こるのが貿易で、海外と日本の認識の違いによるトラブルも多いため、取引相手が海外であることをしっかりと理解して行うことが大切です。
また貿易でのトラブルを回避する自信のない人や手続きが面倒な人は、業者に依頼してリスクを少なくし、作業の自動化を図りましょう。