【コンテナ輸送】LCL・混載ってなに?仕組みやメリット・デメリットを解説
海上輸送にはコンテナが使われているよね。1本まるまる必要ない場合、LCL・混載で輸送できるんだよ!
海上便輸送では専用のコンテナを使用するのが一般的ですよね。コンテナのサイズはさまざまで、貨物の種類や大きさによって使い分けされます。
でも、送りたい貨物の量によって、コンテナを丸ごと1本を使用するよりも、シェアするほうがお得に輸送できるかもしれません。
今回は、コンテナ輸送でFCL・LCLの仕組みについて解説したいと思います。メリット・デメリットをよく理解して、輸送コストをうまく削減しましょう。
目次
【コンテナ輸送】FCLとLCL・混載!?それぞれの仕組みを解説
ではさっそく、FCL・LCLについてみてきましょう。それぞれどんな貨物を輸送するのに向いているのかも解説します。
コンテナ輸送で使用されるFCL・LCLとは?
コンテナ輸送に使用される主なコンテナの種類は、20フィート(約6m)と40フィート(約12m)です。また、高さのある貨物や温度管理が必要な商品などにも対応できる種類もあります。
FCLは、荷主1人が丸ごと専用して輸送、LCLは荷主同士シェアして輸送します。混載またはコンソリとも呼ばれます。
FCLに向いている貨物とは?
FCL輸送は、荷主だけの専用のスペースになります。温度調節が必要な特殊な貨物や、絶対にキズをつけたくない貨物に向いています。途中で開けられることもないため、盗難や紛失のリスクもほぼありません。また、搬入までのスピードも速いため、納期遅れの心配もありません。
コンテナ輸送でLCL・混載のメリットと配送までの流れ
ではつぎに、LCLについて詳しくみていきましょう。メリットや配送までの流れを知ってFCLとうまく使い分けましょう。
LCL・混載を利用するメリットとは?
メリット①送りたい貨物に合わせた輸送ができる
LCLは、コンテナ丸ごと1つ必要ではないけれど、コンテナで輸送しなければいけない貨物に向いています。貨物のサイズや重量が大きすぎて航空輸送ができない、あるいは貨物へのダメージがとくに気になる場合です。また、少量の貨物の輸送にも向いています。
メリット②デバンニングの手間が省ける
LCLはデバンニングが不要です。デバンニングにはコンテナがすっぽり入るくらいのスペースが必要です。また、コンテナ詰めや荷卸しにための人件費もかかります。これらのスペース確保や荷卸しの手間が省けます。
LCL・混載の貨物輸入から配送までの流れは?
LCL貨物の陸揚げから引きわたしまでの流れは次の通りです。
①CFS搬入:
コンテナ・フレイト・ステーション(CFS)に運ばれる。スペースの使用料や手続きの手数料としてチャージが発生する。1㎥あたり約4000円程度。
②デバンニング:
荷卸しされた貨物は、明細チェックしながら荷主ごとに仕分けされる。CFSにはデバン待ちのコンテナがたくさんあるため、FCLよりも引きわたしまでの時間が長い。
③検査・申告:
フォワーダーや通関業者が輸入申告の手続きをおこなう。
④許可・引きわたし:
輸入許可をとったあと引きわたしが可能になる。CFSまで受け取りにいくか、指定の場所まで配送してもらうなど。
【参考:HUNADE「FCL(コンテナ輸送)とLCL(混載輸送)のメリット・デメリット」】
【コンテナ輸送】LCL・混載を依頼するなら業者選びも大切!
LCL・混載を依頼するには業者選びも大切です。まずは、自社混載と他社混載の違いをしっかり理解しておくとよいですよ。
LCL・混載を選ぶなら自社混載!他社混載との違いは?
自社混載とは、自社の貨物だけでコンテナに仕立てることです。いっぽう、他社混載とは、自社だけでコンテナ1つ分に満たないため、同業の混載業者と協力して1つに仕立てることです。仲介する業者が多くなるので、発生するマージンも大きくなってしまいます。
NIPPON47の海上輸送について
NIPPON47は、日タイ間の輸送に強い物流商社です。通常の船便輸送のほかに日タイダイレクトの高速海上便も提供しております。コンテナ輸送は、FCL・LCLどちらもご利用いただけます。また、自社混載・自社バンニングですので、お客様の貨物を丁寧に取り扱っております。輸送する商品についてぜひご相談くださいませ。
また、海上輸送のほか航空便輸送のご提案もしております。クーリエサービスではSAGAWAやDHL、Fedexなど、送りたい荷物のサイズや重量にあわせてアレンジいたします。簡易通関で輸入が難しい荷物やクーリエでは輸送できないサイズの荷物もいちどご相談くださいませ。エアカーゴでの対応や、コンテナ・LCL輸送手段も比較検討していただけます。
まとめ
コンテナ輸送にはFCL・LCLがあります。送りたい貨物にあわせてうまく使い分けることが大切です。LCLの最大のメリットは、少量の貨物にも対応できることです。サイズや重量の制限が少なく、貨物のダメージを避けたい場合にはとくにおすすめです。
ただし、LCLは引きわたしまでが長い、CFSチャージがかかってしまうのがデメリット。輸送のスケジュールやトータルのコストもよく検討しましょう。また、混載業者を選ぶさいには、集荷力のある自社混載業者のほうがお得に輸送できます。