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    アパレル業界の売れ残りをどう処分する!? 廃棄処分の問題と国内から輸出するという選択

    アパレル業界では、「6割売れれば大成功」といわれていますよね。見方を変えると、残り4割は需要を上回って生産されているということです。セールをしても売り切ることは難しいので、仕方なく廃棄することが多いのではないでしょうか。

     

    しかし、近年ではファッションの大量廃棄は環境にも悪い影響を与えるため、世界的にも深刻な問題となっています。そこで今回は、アパレルの売れ残りを処分する方法や問題点についてご紹介したいと思います。また、解決策のひとつとして、売れ残りを海外へ輸出することも検討してみませんか?

     

    アパレル業界の売れ残りを処分するにはどんな方法があるの?

    アパレル商品の売れ残りを処分するには、一般的に次のような方法があります。メーカー側としてはできるだけ高く売りたいですが、管理コストやスペースを考慮すると最終的に廃棄することも少なくありません。

     

    来シーズンの持ち越して販売する

     

    アパレル商品の売れ残りは、来シーズンに持ち越されることがほとんどです。

    もちろんトレンド商品や旬のアイテムはセールなど値引きをして売り切ることが大前提です。でも、定番商品や流行に関係のないアイテムは、来年もう一度販売します。値引きのロスを抑えることができるメリットがありますが、何年も持ち越すのは品質的によくありません。

     

    オフプライスショップに買い取ってもらう

     

    持ち越しても売れないデッドストックにも、通常の在庫と同じように管理が必要です。手間や人件費、在庫スペースなどがかかるので、二次流通業者に買い取ってもらう方法もあります。オフプライスショップといい、正規の価格から値引きをして販売しています。シーズンから時期が遅くなればなるほど、買い取り価格が安くなってしまうので注意が必要です。

     

    廃棄処分する

     

    日本では、年間で生産される29億着のうち、売れ残った約15億着が焼却処分や埋め立て処分されているのが現状です。デッドストックを倉庫で管理するよりも廃棄するほうがコストを抑えることができるからです。

     

    【参考:環境省「サスティナブルファッション」

     

    アパレル商品の売れ残りを廃棄処分にするワケとは?廃棄処理の問題点も

    アパレルメーカーが売れ残りを廃棄処分にするのには理由があります。廃棄処分の問題点もあわせて見てみましょう。

     

    自社の売上げが少なくなるかもしれないから

     

    オフプライスショップに買い取ってもらうと、値下げされた自社商品が市場に出ることになります。当然消費者は同じメーカーのものならより安いショップから購入したいはずです。結果的に自社の売上げが思うように伸びなくなるかもしれません。

     

    ブランドイメージが悪くなるかもしれない

     

    また、ブランドイメージを守るためにやむなく廃棄処分を選ぶこともあるようです。

    なかにはメーカー名を知られないようにタグを切るなどして再販することも可能かもしれません。でも手間がかかるばかりか、消費者の目を完全にごまかすことは難しいでしょう。

     

    環境負荷をかけてしまう

     

    しかし、アパレル商品の売れ残りを廃棄処分するにも、大きな問題があります。最終的に廃棄処分された衣服は、焼却か埋め立てかのどちらかです。年間48万トンが大型トラックで運ばれているといいます。環境への負荷も無視できません。

     

    アパレルの売れ残り処分に困ったら海外に輸出する手もある!?

    アパレル商品の売れ残りを海外に輸出することも検討してみましょう。自社ブランドのイメージを損なうこともありませんし、反対にブランド名の認知にもなることもあります。

     

    海外におけるアパレル新古品の需要

     

    海外ではオフプライス市場が当たり前ですし、世界的にもリユース市場は今後どんどん大きくなるといわれています。とくに日本のブランドは品質がよいこと、種類やバリエーションの豊富さも知られているので、中古品だけでなく新品ならなおさら需要があるでしょう。

    また、海外へ進出してブランド名を認知するチャンスにもなります。

     

    海外に輸出するにはハードルが高い?

     

    じっさいにアパレル商品の売れ残りを海外に輸出するにはどうすればよいのか気になりますよね。輸出先での市場調査は必要ですし、輸出入に関する手続きも煩雑かもしれません。また、日本人の体形に合わせて作られた衣服は、欧米では受け入れてもらうのは難しいでしょう。

     

    でも、最近では越境ECという再販ルートも当たり前になってきました。インターネットを介して、世界中のマーケットで自社商品を販売することもできるのです。

     

    NIPPON47が古着の輸出入をサポートいたします

     

    NIPPON47は、タイを拠点に衣類における輸出入の実績が数多くございます。アパレル在庫の海外輸出をご検討のかたは、ぜひ一度ご相談くださいませ。海外進出に向けた現地マーケティングもお任せください。

     

    アパレル業界の売れ残りはどう処分するの?|まとめ

     

    アパレル業界では販売のチャンスを逃さないため、需要をはるかに超える衣服が生産されるのが当たり前になっています。でも、同時にアパレル商品の売れ残りをどのように処分するかという課題にも直面しなければいけません。来シーズンへの持ち越しや二次流通業者への転売でも売れない商品は、仕方なく廃棄処分をしているケースも多いでしょう。

     

    アパレル商品の売れ残りを廃棄処分してしまうと、せっかく投資した資金を回収できないばかりか、環境にも大きな負荷を与えることになります。そこで、海外への輸出を視野にいれて見てはいかがでしょうか。海外進出への足がかりにもなるでしょう。