ファストファッションも処分せず輸出へ！高効率な輸出手段を解説
SDGsへの動きが加速化する中、ファストファッションの処分についても近年話題になっています。
ファストファッション業界でも古着の回収対応が次々に始まり、焼却処分をするのではなく、再利用したり再販する動きがみられるようになりました。
そんなファストファッションは果たして古着に成りうるのでしょうか？輸出の際の効率化は可能なのでしょうか？
この記事では、ファストファッションの海外輸出や効率的な輸出手段について解説します。ファストファッションの海外輸出を考えている方は参考にしてみてください。
目次
ファストファッションも再利用！処分しない海外古着市場の需要
ファストファッションの台頭により、世界中の服の生産量は15年間で2倍に増えました。しかし、それだけにファストファッションの処分についても問題になっています。
それに対して海外古着市場はどう対応しているのでしょうか？まずは海外古着市場とファストファッションの現状について解説します。
古着＝ブランド品ではなくなっている
まず古着市場においては「古着＝ブランド品」ではなくなってきているという現状があります。ブランド品の古着は海外古着市場において買付での争奪戦が始まっています。
そうなると在庫を揃えるのが難しくなってきます。そこで在庫を補填しているのがファストファッションです。
ファストファッションの処分について問題になりつつあったことから、「リユース」の面で利用する動きが活発化してきました。
背景はファストファッションの高品質化
さらにファストファッションの海外古着市場への展開の背景には、ファストファッションの品質が高くなってきていることが理由に挙げられます。
価格が安い＝低品質ではなく、少し着古しても問題なく着られる品質です。ワンシーズンを過ごすくらいなら問題なく使えるでしょう。
そのため、問題なく古着市場に出せるファストファッションも増え、処分せず古着市場へと出回るようになりました。
海外古着市場は拡大見通し
服のリサイクルには限度があります。たとえば、木綿やポリエステルは繊維が短いため再生繊維に利用できません。しかし、リサイクル技術はまだ発展途上にあり、これからは他の素材も再生繊維として使用できることが期待されています。
とはいえ、現状ではリユースするしかありません。数年前までは大半のファストファッションはリユースできる品質ではありませんでしたが、品質の向上によりある程度リユースに耐えられる品質のものも増えてきました。
リユースやリサイクル技術進化の動きによって、海外古着市場は「商材」が増えたことにより、ますます拡大する見通しです。
【参考:ナショナルジオグラフィック「急増するファスト・ファッション、廃棄物は減らせるか？」】
ファストファッションを処分せず高効率で輸出する手段とは？
では、ファストファッションを処分せずに効率よく輸出するにはどういった手段を取るのが良いのでしょうか？今回は3つのポイントにまとめてご紹介します。
①大量に仕入れる
まずはファストファッションならではの「大量仕入れ」です。古着仕入れ業者の中にはベール単位で購入できる業者もあります。
大量に仕入れられる業者は枚数ではなく重さで販売しているため、効率よく手元に在庫を仕入れられます。
ただし、品質が良い業者かどうかの見極めが必要になります。前もって調査するなどの下準備が必要です。
②ベール化で大量に梱包
次に輸出時の梱包です。こちらも輸出する際に「ベール化」するのが効率的なだけでなく、関税決定の要件にもなっています。
ベールとは、専用の機械で衣類を積み重ねて圧縮し、梱包材で包むことを言います。全体的に体積が小さくなり、輸送の際に効率的に積み込めるのが特徴です。
また、古着のHSコード（国際貿易においての商品分類番号）「6309.00」の定義として、以下の内容が定められています。
- 紡績用繊維製品や中古の履物・帽子などの中古衣類
- 使い古した物であることが見てわかる、もしくはばら積み・ベール化されている
この2点のうち、ベール化することで片方を必ず満たすことが可能です。そのため、古着の海外輸出ではベール化がよく用いられています。
③古着の関税が低い国へ
輸出する際は、輸出先の関税についても確認するようにしましょう。
古着の輸出時、輸出先の国によって税金が変わります。たとえば、アメリカでは関税が無税ですが、フィリピンでは20%と高いです。
前もって輸出先の国の古着税率について確認することで、より効率よく海外輸出が可能になります。
NIPPON47ならファストファッションも処分せず安定輸出
ファストファッションを処分せずに輸出するのであれば、仲介業者を介するのもおすすめです。
弊社NIPPON47は、日タイ輸出入に関する実績が多く、古着の輸出入についても多数のノウハウを持っています。
古着輸出は安心できる業者に
輸出の際に心配なのが「しっかりと届くのかどうか」です。海路であれば時間もかかりますし、しっかり積めるかどうかも不安になります。
しかし、NIPPON47であれば日本-タイ間の輸送をドア・ツー・ドアで対応できます。輸出入に関する書類作成のお手伝いもさせていただくため、安心してご利用いただけます。
タイ以外にもパキスタンにて現地拠点を持っているため、タイ以外にもご希望に応じて対応可能です。
NIPPON47なら現地買付～仕入れ代行も対応
また、NIPPON47ならタイ・パキスタンでの古着現地買付も可能です。輸出だけでなく輸入をお考えの方はぜひご相談ください。
買付の際は現地社員が直接買い付けに向かい、お客様のオーダーに合わせた仕入れが可能です。
また、輸入の際のベール化や書類作成についても当地で行います。日本から送る時と同じくらいスムーズに進行可能なので、安心して貨物をお待ちいただけます。
ファストファッションを処分しないという可能性
ファストファッションの台頭により、近年は服の処分が環境問題として取り沙汰されています。しかし、企業努力や古着市場の拡大によって解決の糸口が見え始めています。
ファストファッションも古着市場に展開できるのであれば、商材として利用しない手はありません。その際には、下記の点を踏まえて輸出手段を確保すると効率的です。
- 大量仕入れ
- 商材のベール化
- 関税の確認
タイ・パキスタンへのベール化や輸出手段の確保が必要であれば、ぜひNIPPON47にご相談ください。梱包から輸出まで安心してお任せいただけるよう、お客様をサポートさせていただきます。
