クーリエの個人利用でタイと日本間を輸送するには?方法や注意点をご紹介
近年、個人でも輸出入ビジネスをはじめる人が増えてきました。とりわけタイは、海外からの仕入れ先として注目されていますし、タイへ進出を検討している人も少なくありません。そのさい、クーリエサービスをいかに利用して、国際間の輸送をスムーズにおこなうかがカギとなります。
そこで今回は、クーリエを個人利用して、タイ・バンコク周辺と日本間の輸送を効率的におこなう方法についてご紹介したいと思います。さまざまな業者がありますが、やはり日系の輸送業者がおすすめです。また、クーリエの個人利用に関する注意点やポイントも、ぜひご参考ください。
目次
タイ日本間の輸送にクーリエを個人利用できる業者はある?
タイ・バンコク周辺〜日本のクーリエサービスを個人向けに提供している業者には、大きく外資系と日系に分けられます。それぞれのサービス内容と、郵便系サービスの違いを押さえておきましょう。
外資系クーリエ業者の個人利用は難しい
まず、外資系クーリエ業者には、DHLやFedEx、UPSがあげられます。すべて自社航空機によって輸送していることや、通関業務を代行していることから、スピーディな輸送が可能です。また、さまざまな配送プランがあるので、状況に応じて最適な方法を選択することができます。そのぶん、郵便系の輸送サービスと比べると、送料は高めです。
法人ではなくても、個人事業主として開業していれば契約できることもあります。しかし、リーズナブルな料金で契約するためには、月間の最低発送量を超えていることや、ある程度の利用実績があることなどの条件をクリアする必要があります。DHLは契約の縛りが比較的少ないといわれています。
日系のクーリエ・輸送業者もある?
クーリエサービスを個人で利用してタイやバンコク周辺から日本へ輸送するなら、日系の輸送業者も検討しましょう。タイ国内に現地法人を設立している輸送業者がたくさんあるからです。タイ国内〜日本国内の指定の場所まで、クーリエを利用したドアツードアの配送サービスを提供しています。
ただし、業者によって貨物輸送に必要なスペースの確保力に違いがあるので注意しましょう。タイと日本間の輸送に多くの実績がある業者のほうがスペース確保力が高いため、輸送コストも低めに設定されていることが多いようです。
少量の輸送なら郵便系サービスを
ただし、輸送貨物が小さく、かつ輸送量もそれほどない場合には、郵便系輸送サービスを利用したほうがお得です。国際小包サービスの航空便、SAL便(エコノミー航空便)として発送するか、EMS(国際スピード郵便)サービスを利用すると、航空機による輸送が可能です。とくに、EMSは輸送スピードが速く、30kgまでの書類や荷物を送ることができます。
郵便系サービスならクーリエを個人で利用するために法人契約も必要ありませんし、発送できる拠点も多いため、誰でも簡単に利用できることがメリットです。ただし、自社機を保有しているわけではないので、世界情勢などの影響を受けやすいといわれています。
クーリエの個人利用でタイ間輸送するなら日系輸送業者がおすすめ
クーリエを個人で利用してタイと日本間の輸送をおこなうには、やはり日系輸送業者を選ぶと安心です。その理由を3つみてみましょう。
日本語で問い合わせができる
国際間の輸送にはトラブルがつきものです。輸送中の貨物破損や紛失、航空機の遅延などは、大きな損失をまねくことも多いです。そのさい、日本語で問い合わせができたり、サポートを受けたりできることは安心感につながります。
通関手続きをプロに任せられる
また、通関手続きには専用の書類を作成しなければいけません。インボイスやパッキングリストの記載ミスがおこると、貨物を正常に輸出入できなくなってしまいます。現地での輸入許可が得られないと返送するための費用が発生することもあります。また、現地の輸出入禁制品についても詳しいので、業者から適切なアドバイスをもらうこともできるでしょう。
日系企業のきめ細やかな対応
現地スタッフの教育は日本人がおこなっていることが多いため、日本企業のような丁寧な対応を期待できるでしょう。電話やメールへの対応の速さも重要です。また、輸送に欠かせない貨物の梱包や、コンテナのバンニングなどの作業には細心の注意を要します。
日系輸送業者のクーリエを個人で利用するさいの注意点やポイントとは?
タイやバンコクへに向けたクーリエ輸送業者を個人で利用するさいには注意点もあります。ここでは業者選びのポイントを3つみていきましょう。
日タイ間の輸送ネットワークに強いかどうか
輸送業者にはそれぞれに強い輸送ネットワークがあります。日タイ間の輸送実績が十分にあるかどうか、いちど業者ホームページで確認してみるとよいでしょう。実績が多い業者は貨物スペースの確保力が強いということなので、結果的に輸送コストを抑えることにもなります。
クーリエ以外のサービスがあるかどうか
クーリエサービス以外の輸送方法があるとより安心です。万が一航空機が利用できない場合に備えて、海上輸送サービスはもう一つの有効な手段になります。各国輸送における自社トラックの有無も重要なポイントです。
輸送する貨物の取り扱いに慣れているか
特殊な形状のものや液体など、輸送する貨物によって、対応してもらえないケースもあります。輸送量だけでなく、どんな貨物の輸送に慣れているか問い合わせておくとよいでしょう。貨物によって適切な梱包の仕方があるからです。
また、輸送前後の貨物を安全に保管したり、丁寧なバンニング作業をしたりできるような、大きな倉庫をもっていることが望ましいです。
日本タイ間のクーリエを個人で利用するならNIPPON47まで
タイにも法人設立するNIPPON47は、日本とタイを結ぶ輸送サービスを提供しております。クーリエサービスでは、SAGAWA、DHL、FedEx、UPSと提携し、お客さまのご予算とご希望に応じてご提案いたします。日タイ間クーリエの個人さまご利用もぜひご相談くださいませ。
クーリエサービスのほか、通常の船便および、日タイダイレクトの高速海上便もご利用いただけます。現地スタッフによる丁寧な作業や、通関手続きのサポートもお任せください。
まとめ
国際間の輸送にはクーリエサービスを利用するのが一般的です。しかし、日タイ間の輸送でクーリエを個人利用するのは難しいでしょう。法人契約のみ対応であったり、個人事業主としてある程度の発送量や実績が必要だったりするからです。
クーリエを個人で利用し、タイやバンコク周辺に輸送するなら、日系の輸送業者を利用するのがおすすめです。日本語での対応や、きめ細やかなサポートをお願いできます。日タイ間の輸送実績が多いことや、輸送したい貨物に慣れていることなどを参考に、業者を選びましょう。