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    ファストファッションを寄付する方法と現状・ファッション業界に求められるのは?

     

    ファストファッションは、誰でも気軽に購入できるメリットがありますよね。しかし、一度も着ることなく捨てられてしまう衣料が増えたことで、大きな環境問題を引き起こしています。不要となったファストファッションをどのように活かすことができるのか、考えていかなくてはいけません。

     

    そこで今回は、誰かのために役立つようにファストファッションを寄付する方法をご紹介したいと思います。また、昨今では国やアパレル業界でも衣料ロスを解消する取り組みが求められています。消費者として生産者としてできることを、ぜひご参考ください。

     

    ファストファッションを回収して寄付できる方法とは?

    不要となったファストファッションは捨てずに寄付することができます。回収先や寄付の方法はさまざまです。

     

    大手ファストファッションブランドの回収ボックスへ

     

    大手ファストファッションブランドでは、店舗に回収ボックスを設置するようになりました。リユースできる状態のものは、難民キャンプや被災地への支援として、必要としている人へ寄付されたり、新しい商品としてアップサイクルされたりします。また、リユースできないものも、リサイクル素材や燃料として再利用されます。

     

    ・ユニクロ/GU:洗濯後に店舗の回収ボックスへ持ち込みます。自社商品のみ取り扱う。

    ・H&M:自社製品以外の古着、汚れや破損があってもOK。

    ・無印良品:自社製品およびタオルやシーツ・カバー類を店舗にて回収。

     

    NPO団体や自治体を通して寄付する

     

    NPO団体を通じて寄付する方法もあります。古着そのものをリユースされることもありますが、日本国内のフリマで販売や、途上国の古着販売業者へ卸した収益を、支援金として活用していることもあります。団体の目的をしっかり確認しておきましょう。

     

    また、自治体では古着を資源ごみとして回収しています。あるいは、大量に不要の古着がある場合には、不用品回収業者に依頼すれば、自宅まで引き取りにきてもらえます。回収されたものは、リサイクルショップで再販されたり、工業用ウエスとしてリユースされたりします。

     

    施設に直接届ける

     

    ファストファッションを寄付しても、誰のために活用されているのか不安なら、必要としている施設に直接届けるとよいでしょう。児童施設や養護施設では、サイズアウトしがちな子供服の需要は高いです。また、最近では保育園や幼稚園でも、積極的にリユース活動をおこなっています。

     

    ファストファッションが寄付されず廃棄および輸出されている現実

    ファストファッションを寄付する方法はあるにもかかわらず、じっさいには廃棄されている現実があります。そのいっぽうで、海外へ向けて古着が輸出されていることをご存知でしょうか。

     

    毎年48万トンの衣類が廃棄

     

    総務省の調査によると、消費者が着なくなった服の処分方法として、寄付や地域や店頭での回収、資源回収されるのは30%に満たないといいます。約7割近くが可燃・不燃ゴミとして焼却処分や埋め立てられているのです。その量は年間48万トンにものぼります。

     

    一人当たり年間に購入する服が平均約18枚であるのに対して、手放すものは約12枚のみ。そもそも、一年で一度も着ていない服が約25枚あるということが分かっています。

     

    【参考:総務省「サスティナブルファッション」

     

    いっぽうで古着の輸出は増加

     

    いっぽうで、手放された衣服のうち、回収業者やリサイクルショップを通じて海外へ輸出されるものも増えています。2021年には22万トン、金額にして92.4億円を計上しています。主な輸出先はマレーシア、フィリピン、韓国です。日本の古着は、品質が良いことからアジア諸国で需要があるからです。近年では、海外へ進出する古着販売業者も少なくありません。

     

    【参考:GD Freak!「中古の衣類およびその他の物品の輸出動向」

     

    ファストファッション業界に寄付やリサイクルが求められている?

    昨今では、サスティナブルな企業からしか購入しないといった、エシカル消費に移行しつつあります。ファストファッション業界の取り組みに、消費者も注目しているのです。

     

    フランスでは衣料ロスの廃棄が禁止に

     

    そんな中、フランスでは2022年1月から、売れ残った衣類の廃棄禁止法がスタートしました。アパレル業界に寄付やリサイクルが義務化されたのはこれが世界で初めて。業界としても、過剰供給による環境負荷をできるだけ軽減し、必要なものを必要なだけ生産する動向が強まっていくでしょう。

     

    繊維リサイクルへの取り組み

     

    衣類は単体の素材で作られていることは稀なので、これまでリサイクルが難しいといわれてきました。しかし、各国では複合素材にも対応したリサイクルの技術開発が進んでいます。

     

    また、日本における再資源化の技術では、繊維の総生産量の半分を占めるポリエステルを、従来の6割のエネルギーで石油由来の原料と同じレベルにリサイクルできるようになりました。

     

    【参考:帝人フロンティア「循環型社会の実現に向けたポリエステル繊維の新リサイクル技術を開発」

     

    衣料ロスを海外へ輸出するには?

     

    ファストファッションブランドの売れ残りも、企業としては財産に違いありません。ですから、シーズンを越してしまったアイテムも廃棄せず、少しでも収益に繋げたいものです。これまでは、二次流通業者に卸すことが一般的でしたが、需要のある国へ輸出することもおすすめです。海外への販路拡大にもなるでしょう。

     

    NIPPON47は、日本とタイを結ぶ輸出入代行サービスをおこなっております。とくに古着の輸出入に関しては多くの実績がございます。タイや隣国のパキスタンには、大きな古着のマーケットがいくつも存在しており、品質のよい日本の古着はとても需要が高いです。煩雑な通関のサポートもぜひお任せください。

     

    まとめ

     

    家庭から可燃・不燃ゴミとして廃棄される衣服は年間48万トンにものぼります。着なくなったファストファッションも寄付や回収をすることで、衣類の大量廃棄を防ぐことができます。大手ファッションブランドの回収ボックスや、自治体の資源ごみ回収サービスを利用しましょう。

     

    余剰生産が一般的なファストファッションブランドやアパレル業界における、衣料ロスに向けた取り組みも注目されています。繊維のリサイクル技術を開発したり、必要なものを必要なだけ生産したりなど、これからのエシカル消費に対応していく必要があるでしょう。また、海外には古着の需要が高い地域がありますから、海外へ輸出も検討してもよいかもしれません。