古着を洗う完全ガイド|劣化を防ぎ長く着られる清潔な洗い方の極意
一点ごとに状態や素材が異なる古着は、洗うときに適切に対応する必要があります。特に年代物は、汚れや臭いが残っている場合や洗濯表示が不明な場合もあるため、慎重に扱わなくてはなりません。
この記事では、古着を洗う時の実践的なポイントについて紹介します。また、洗う前の確認や素材別の最適な洗い方、臭いや菌を落としやすくする工夫にも触れていきますよ。
古着を長く楽しむための知識を手に入れ、お気に入りの1着をより良い状態で着こなしましょう。
目次
古着を洗う前に必ず確認したい服の状態と洗濯の下準備

古着は新品と違い、前の所有者の使用状況や保管環境などの影響を強く受けており、あなたが思っている以上に傷んでいる可能性もあります。
ここでは、洗う前に行うべき工程について整理しましょう。
汚れ・臭い・生地ダメージのチェック
古着を洗う前に、「目視・触感・嗅覚」を使って状態の把握をしましょう。
・襟や袖先などの皮脂汚れ
酸素系漂白剤が有効
・裾や袖口のスレ汚れ
部分洗いが必須
・汗やカビなどのシミ汚れ
張り付き方で処置が変わる
さらに、カビやタバコ、香水などの臭いについても確認します。通常の洗濯だけでは落ちにくいため、重曹などを使用する必要があります。
次に生地のダメージを確認しましょう。
・縫製のほつれ
・生地の薄れや擦り切れ
・プリント割れや色褪せ、変色
・生地の伸縮
ダメージが大きい部分は洗濯でさらに状態が悪くなる可能性があります。必要であれば洗濯ネットを2重使いや、手洗いの検討も必要です。
洗濯表示と素材特性を把握するポイント
状態チェックをした後は、洗濯表示と素材特徴を読み解きます。
・水洗いの可否
・漂白剤の使用可否
・タンブラ―乾燥の可否
年代物は「水洗い不可」の記載がある場合があります。また経年で洗濯ラベルが摩耗している場合は、慎重な取り扱いが必要です。
次に、素材も欠かさず確認しましょう。
・コットン
洗えるが色落ちの可能性も
・ウールやニット
縮みや変形が置きやすく、手洗いがよい
・レーヨン
水に弱く型崩れしやすい
・ポリエステル
洗いやすく乾きやすい
・デニム
摩擦や色落ちに注意
・レザーやスエード
水洗い不可の物が多い
古着は劣化が進んでいる分、本来の素材特性を考えて洗い方を調節する必要があります。
【素材・アイテム別】古着を洗うための正しい具体的手順

古着を洗う時には経年ダメージがアイテムごとに異なるため、素材ごとに適した洗い方を知っておく必要があります。
洗濯手順と注意点を確認し、あなたの古着ケアにも取り入れていきましょう。
デニム・Tシャツ・スウェットの洗い方
デニムの洗い方には以下があります。
①裏返して洗う
色落ち防止のため裏返してネットに入れる
②冷水またはぬるま湯で弱流
熱い水や強い洗濯力は生地を傷める可能性
③汚れがひどい箇所の部分洗い
裾やポケットなど特に汚れやすい箇所は洗剤を軽くなじませスポット洗いし、十分にすすぐ
Tシャツやスウェットの場合は、色褪せや生地の傷み防止のため中性洗剤を使用します。すすぎを丁寧に行えば、ごわつきや黄ばみを防げますよ。
デニムは生地の傷みや型崩れを防ぐため脱水は短めで行いましょう。
ニット・ウール・デリケート素材の対応
ニットやウール製品は繊維が傷みやすく、縮みや型崩れなどしやすいため、特に慎重に洗いましょう。洗剤は中性洗剤か、ウールやシルク専用の物がおすすめです。
①手洗い
30度程度のぬるま湯で押し洗い
→洗濯機洗いの場合:洗濯ネットに入れ、「手洗いコース」など弱コース使用
②脱水
タオルに包んで優しく
③平干しする
ハンガーには吊るさず、陰干し
干すときには服の重みで伸びないように工夫します。
アウター・特殊素材の洗濯判断基準
レザーなどの特殊素材の古着を洗う場合は、洗濯表示を確認し慎重な判断が必要です。
・洗濯表示を確認
洗濯表示が摩耗している場合も多く、不明であれば素材から推定
・部分洗いが基本
全体洗いはせず、柔らかめの布を使い中性洗剤で軽く吹きとり、その後湿らせた布で洗剤をふき取る
・すすぎは部分的によくすすぐ
すすぎ後は風通しの良い場所で、形を整え陰干し
必要であれば低温のアイロンなどで形を整えますが、レザーやスエードは熱に弱いためアイロンは使用しません。
臭いと菌を徹底除去!古着を洗うときの洗濯テクニック

古着を洗うときに、繊維の奥に染みついた臭いや雑菌は普通に洗濯しても残ってしまう場合が多いため、いつもとは違った洗濯方法を知っておくことが重要です。
ここでは酸素系漂白剤や重曹を使ったテクニックをお伝えします。
酸素系漂白剤や重曹を使った除菌法
臭いが気になる場合は、酸素系漂白剤や重曹を使った除菌法を試しましょう。
<酸素系漂白剤の除菌法>
①40~50度程度のお湯をバケツに用意し、適量の酸素系漂白剤を溶かす
②30~1時間程、古着をつけ置き
③軽くすすぎ、通常洗濯
酸素系漂白剤は色落ちリスクは少ないものの、パッチテストをすると安心です。
<重曹を使った消臭方法>
①ぬるま湯に重曹を溶かし古着をつけ置き
②臭いがひどい場合には、部分的に重曹ペーストを直接塗る
③つけ置き後は通常洗濯
重曹はやさしい洗浄力ですが、色落ちする場合もあるため注意しましょう。
臭い戻りを防ぐ干し方と乾燥の工夫
臭い戻りを防ぐには、陰干しを試してみましょう。
①陰干しと風通しを重視
日光干しは一時的に雑菌や臭いを抑えられるが、生地の劣化や色褪せのリスクがある
②乾燥後のケア
軽くスチームアイロンをかけると、繊維に残る臭いを蒸気で飛ばせる
③定期メンテナンス
風通しの良いクローゼットや収納場所で保管し、定期的に換気
定期メンテナンスでは、必要に応じて防臭スプレーを軽くかけておくのも効果的です。
古着を洗う…劣化を防ぐための洗濯後のメンテナンス方法

古着を洗う方法を知っていても、その後のケアが不十分だと型崩れや劣化につながり、せっかくキレイにしても台無しになってしまいます。
ここでは、あなたが洗濯後に困らないように干し方や仕上げケア、保管のポイントについて確認しましょう。
型崩れを防ぐ干し方と仕上げケア
型崩れを防ぐには平干しが基本です。
ウールのセーターを洗濯した後は、お手入れ方法で乾燥機使用可と明記されていない限り、丁寧に平干しにすることが推奨されます。
タオルを敷いた平らな場所に古着を置き、自然な形に整えます。平干しネットを使用すると通気性もよくおすすめです。
日光に古着を長時間当てると色褪せや繊維の劣化が起こりやすくなるため、陰干します。また、高湿度な環境で干すと生地にダメージが出やすくなるため、注意しましょう。
長持ちさせる保管と収納のポイント
古着を長持ちさせるには、湿度や温度が安定している場所を選びましょう。
・適切なハンガーの使用
肩幅に合ったもの、パッド入りハンガーを使うのがおすすめ
・デリケートな素材は折って保管
長期間保管をする場合は、折ジワ対策としてアシッドフリーペーパーを使用し、平置きすると劣化を抑えられる
・通気性のある収納バッグ
不織布製のガーメントバッグが推奨されており、カビや虫のリスクを抑えられる
直射日光や強い光があたらない場所を選び、半年〜1年に1度程度はシミや虫食いなどがないか確認します。風を通し、再度スチームを当て軽くブラッシングすると長期保管も怖くありません。
防虫剤を使用する場合は、天然素材のシダーウッドなどを使用するといいでしょう。
まとめ|古着を洗う正しい技術と長持ちのケアポイントを抑えよう
古着を洗うためには、汚れを落とすだけではなく生地の状態や素材特性を見極めたうえで、丁寧にケアする技術が不可欠です。
洗濯表示が不明なケースも多く、各素材に適した洗い方を判断する知識が必要となります。また、古着独特の臭いや菌をしっかり除去するには、酸素系漂白剤や重曹を活用した除菌ケアが効果的です。
乾燥は風通しの良い場所で陰干しし、必要に応じてスチームも効果的です。湿気や湿度にも気を付けながら収納します。
正しい知識とケアの積み重ねで、愛着のある一着を長く着こなしましょう。
代表取締役 末継 佳大
監修者
株式会社NIPPON47
前職はプロカメラマンとして10年ほど勤務。その後、カメラマンとして独立。タイへの出張時に現タイ法人の代表である日本人と知り合い2019年に同社を創業。当時はタイSAGAWAの代理店として様々な荷物を扱うが、コロナ禍に古着の輸送に特化したサービスを展開し今に至る。現在は、タイ・パキスタン・ドバイの各法人/オフィスと連携を取り合い、日本に拠点をおきながら古着仕入れ・輸出入のサポートを行う。
