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古着って環境に良いの?3つの理由とリサイクル・リユースの方法解説

 

ファストファッションが浸透したことで、たくさんの洋服を安く買えるようになりました。しかし、ファストファッション業界の大量生産大量消費の裏側では、衣料ロスや環境汚染の問題が深刻化しています。そこで注目されているのが古着です。

 

今回は、古着を選ぶとなぜ環境に良いのかをご紹介したいと思います。これからは地球に優しい衣服を選ぶなど、サスティナブルな消費行動も大切になってくるでしょう。また、古着のリサイクル・リユースなど環境に良い取り組み例もぜひご参考ください。

 

古着を選べば環境に良いといわれる3つの理由ってなに?

古着を選ぶことが環境に良いといわれるのはなぜでしょう。ここでは、洋服が生産されるまでにどのくらいの資源やエネルギーが必要なのか、また、アパレル業界が汚染産業といわれる理由をみてみましょう。

 

製造時の資源・エネルギーの節約になる

 

衣類を製造するためには、多くの資源とエネルギーを必要とします。たとえば、Tシャツ1着をつくるのに約2,700Lの水を使用しますが、これは成人1人が飲む飲料水の約3年分に相当します。そのいっぽうで水不足に苦しむ国・地域もあります。原料となる綿1キロを栽培するにも約2万Lの水が消費されます。

 

また、最近では低コストで製造できる化学繊維がよく使用されていますが、原料はCO2の排出量が多い石油で、綿製品の3倍にあたります。

 

水・土壌の汚染を防ぐことができる

 

紡績や染色の過程では化学薬品が使われているので、適切に処理をしなければ水質や土壌を汚染してしまいます。さらに、品質の悪い化学繊維の製品は、洗濯のたびに細かい繊維を生み出します。化学繊維は分解されることがないので、下水を通ってそのまま海へ流出するのです。

 

マイクロファイバー汚染は、海洋の生物に影響をあたえるばかりか、汚染された魚を食べる人間の健康被害を引き起こす恐れもあります。

 

農薬・化学肥料の使用を抑えることができる

 

肌に優しいコットンは、化学繊維よりも環境に良いと思われがちですが、そうでもありません。栽培するために使用される農薬の量は、農作物のなかでも最大級なのです。さらに恐いのは、コットン製の衣服や日用品の約85%から残留農薬が検出されたというデータもあるようです。

 

コットン栽培は単作が一般的なので、土壌養分を補うための化学肥料も大量に投入されます。そのため、余計に土壌の劣化を引き起こすことになり、悪循環に陥ってしまうのです。

 

古着で環境に良い取り組みを!選び方のポイントとは?

古着を選ぶことは環境に良い取り組みの一つです。ほかにも、衣類を選ぶときに意識しておきたいポイントがあります。

 

補修しながら長く着ることができるか

 

セールでお値打ちになっているとついつい買ってしまいますが、いちどクローゼットにある手持ちの服を思い出してみましょう。似たような服をすでに持っていたり、コーデが難しかったりすることがあります。

 

安いからではなく、本当に自分が気に入ったものを選びましょう。お気に入りは、たとえ破れてしまっても、補修しながら長く着られるものです。

 

環境に負荷の少ない素材で作られているか

 

環境に優しい植物系の自然素材には、オーガニックコットンや麻、テンセルなどがあります。また、最近ではリサイクルの技術が進み、リサイクル繊維もおすすめです。リサイクル繊維は、再度糸にできる再生コットンやペットボトルが原料です。また、服の製造過程で出る端切れなどの廃棄物を活用したものも増えています。

 

このように、地球に負荷の少ない素材の服を着ることを、サスティナブルファッションやエシカルファッションといいます。

 

サスティナブルブランドを選ぶ

 

衣類の原料調達から製造過程において、地球環境などに配慮したファッションブランドから購入しましょう。単にリサイクル素材を使っているというだけでなく、労働環境や動物の権利など、製品の背景まで考えられていることもあります。メーカーのホームページを見ると、どんな取り組みをしているのか分かります。

 

たとえば、次のようなキーワードが見極めのポイントです。

 

・オーガニック

・フェアトレード

・リサイクル/アップサイクル

・ヴィーガン

 

古着のリサイクル・リユースで環境に良い取り組みを

ここでは古着にまつわる環境に良い取り組みについてみてみましょう。限られた資源を有効に活用するためのヒントがたくさんあります。

 

リサイクルされる古着はわずか

 

一般家庭から手放される衣類のうちリサイクルされるのはわずか3割程度に過ぎません。残りの大部分は、焼却されたり、埋め立てられたりしているのです。その理由のひとつに、素材の問題があります。衣類はファスナーなどの金属や、ボタンなどのプラスチックといったように、さまざまな素材が混合されているからです。

 

また、2種類以上の繊維が混ざっている合成繊維を分離することは技術的にも難しいことも、衣類のリサイクルが進まない原因です。

 

古着はどんな使い道があるの?

 

しかし、古着を有効活用する方法がないわけではありません。一番エネルギーを使わずに済むのは、古着は古着としてリユースすることです。身近な人に譲ったり、リサイクルショップで再販してもらったりもできます。最近では、フリマアプリなどで誰でも簡単に出品できるようにもなりました。

 

その他にも、衣類を必要としている人や国へ寄付する、リメイクして小物やアクセサリーにするなど、ゴミとして捨てない工夫をしましょう。

 

海外では古着の需要が高い

 

最近海外では「ユーズド・イン・ジャパン」といわれるほど、日本製古着の人気が高まっています。日本製の衣類は品質がしっかり管理されているので、信頼性もあるからです。そのため、国内のリサイクル業者のなかには、すでに海外へ販路を拡大しているところもあります。

 

NIPPON47は、国内古着の輸出サービスを提供しております。とくに需要の高い東南アジアへの輸送には、航空便と海上便をご利用いただけます。古着の梱包および通関に必要な書類の作成などもお任せくださいませ。

参考:fuudee「服を捨てる前にリデュースできることは?実践できる方法と企業の取り組み」

まとめ

 

アパレル産業が世界で2番目の汚染産業といわれるように、衣類の製造過程ではさまざまな問題があります。古着を選ぶことが環境に良いといわれるのは、資源・エネルギーの節約や、環境汚染の防止、農薬・化学肥料の削減になるからです。

 

一度も着ることなく廃棄される衣服をなくすためにも、本当に気に入った服や地球環境に優しい素材を選ぶようにしたいものです。アパレル業界でも、古着の回収や再利用など環境に良い取り組みが進んでいます。そのようなメーカーから購入することも検討しましょう。

 

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