仕入れを安定させる国際的な宅急便の業者のサービス6つと意外な方法とは
ここ数年で注目されている古着ビジネスでは、輸送手段選びが重要なことをご存知ですか。輸送に関わる費用は意外に必要なため、ご自身の仕入れスタイルに合った方法を選ぶ必要があります。
仕入れを安定させるために使うのが国際的な宅急便です。有名な業者は6社あり、それぞれ送れる最大の荷物の大きさ、届くまでの日数などが違います。古着を一度にどのくらい輸送するかによって国際的な宅急便の業者を変えるのも良いでしょう。
宅急便業者を単独で使う方法ではなく、古着の仕入れから輸送までを代行できるサービスもあります。日本にいながらタイのものを買える方法も知って、効率の良い仕入れをしましょう。
目次
古着輸入に使える|国際的な宅急便の業者は6社の特徴やサービス
海外から古着を仕入れる際に大切なのが輸送手段です。国際的に使える宅急便の業者は6社あります。輸送手段を検討するときのためにそれぞれの特徴をおさえておきましょう。
スピード配送が特徴の「DHL」
DHLを使ってタイから日本に送る場合の日数は2〜3日です。税関をスムーズに通過できると、かなり早く荷物が届きます。季節もののアイテムが入っている場合は、届くのが早いと助かりますね。配送状況もリアルタイムで確認できるため、余計な不安を抱えなくて済みます。
1梱包あたり、最大で120×80×80cm、70kgの荷物に対応しています。古着を大量に購入して送りたい方にもオススメです。
小さい荷物なら「FedEx」
タイのFedEx支店は6箇所あるので、現地から古着を送りやすいです。発送から到着までは2〜4日とDHLと同じくらい早いのが特徴です。荷物は最大で幅274cm+胴回り330cm、重さは68kgまでです。
FedExは小さなダンボールの種類が豊富なので、急いでいる古着を数枚送りたい場合にもオススメの国際的な宅急便の業者です。
時間指定が可能の「UPS」
UPSを使ってタイから日本へ荷物を送る場合は、5日以上かかるとみておきましょう。日本への発送日の枠が決められているので、依頼した日によってはタイから荷物が動かない場合があります。
オプションにはなりますが、UPSでは時間指定が可能です。家を留守にしている時間が長い方や仕入れ日を安定させたい場合は利用しましょう。1梱包の最長辺は274cmまでで、重さは70kgまで対応しています。
安心の日本企業「ヤマト運輸」
海外の企業では言語の問題や荷物が安全に届くのかが不安な方も多いでしょう。ヤマト運輸は国際的な宅急便サービスを行う日本の業者です。
荷物は縦・横・高さの合計が160cm以内、重さが25kgまでが最大の大きさなので、たくさんの古着を送りたい方は小分けにする必要が出てきます。届くまでの日数は4日〜1週間程度です。
船便も使える「日本郵便」
日本郵便は、EMSの他、国際小包として航空便や船便から輸送方法を選べます。国際小包の場合、重さは30kgまで、長さ1.5m以内、長さ+(高さ+幅)×2=3m以内の荷物を輸送できます。
EMSを利用すると3日程度で荷物が手元に届きますが、料金は高いです。国際小包の航空便では少し安く、日数は1週間程度、船便はさらに安く、日数は1〜2ヶ月程度です。急ぎの荷物と遅れても良い荷物を分けて使っても良いですね。
古着の流通にも慣れている「佐川急便」
古着仕入れには欠かせないベールでの出荷にも対応してくれるのが佐川急便です。輸送可能な荷物は1梱包の3辺合計が260cm以内、重量は50kg以内です。配達の到着目安は3〜5日です。
利用開始時に佐川急便の口座開設と集荷システムへの登録が必要ですので、佐川急便を使いたい場合はあらかじめ手続きを済ませるとスムーズです。
国内配送とは違う!国際的な宅急便を使うさいの注意点3つ
日本の業者でも国際的な宅急便が主流の業者でも、国内配送とは違う点が3つあります。利用前に知っておくとトラブルを避けられます。
①インボイスを作成する必要がある
国際的な宅急便を利用するときは、業者にインボイスを提出する必要があります。インボイスとは、荷物の中身の報告書で、荷物の内容、原産国、数量、単価などを記載します。
国をまたぐ荷物はX線検査などで中身をチェックされます。申告したものと違うものが入っている場合は、荷物が返品されてしまう可能性があるので、必ず忠実に記載しましょう。
②配送料の他に必要な経費がある
配送のコストといえば配送料を思い浮かべますが、国際宅急便では関税が必要です。古着は原産国が不明な商品が多いため、経済連携協定の減税などが受けられないのが現状です。
新品の衣類の関税率は10%前後で、古着にかかる関税率は一般的に5.8%です。関税はコストカットができない部分なので、仕入れ値に入れて計算して利益を出せるようにしましょう。
③古着はコンパクトにしてから輸入を
前の章で国際的な宅急便を行っている6つの業者を挙げましたが、荷物の大きさに制限があります。国際宅急便では大きすぎる荷物は送れないため、古着を大量に仕入れた場合はベール化をしてコンパクトにしてから輸入をしましょう。
規定内のサイズであっても、ベール化すると体積を抑えられ、配送料が安くなるケースもあります。
国際的な宅急便の業者以外にもタイから古着を輸入する方法がある
タイから古着を送るには、国際的な宅急便の業者を使う以外にも方法があります。効率の良い古着の仕入れ方法を知っておきましょう。
仕入れ代行業者を利用する
タイでは古着ビジネスが盛んなので、古着の仕入れを現地で行う代行業者が存在します。欲しいアイテムを業者に伝えておくと、現地価格で仕入れ、タイから日本に発送してもらえます。日本にいながらタイのアイテムを仕入れられるので、渡航費や滞在費がかからないメリットがあります。
弊社では航空便・海上輸送どちらも行っています
弊社は古着の仕入れ代行サービスを行っております。タイと日本の物流も行っており、仕入れた商品を日本へお送りします。タイ現地では、自社トラックで荷物を集荷するため、通常よりも素早い出荷が可能です。
国際的な宅急便の業者は6社ありますが、弊社では各業者の特徴ごとにお客様に最適な方法をご提案させていただきます。航空便のほか、海上輸送も承っております。高速海上輸送では、航空便よりも安く、出航から12〜16日前後でお客様のもとへ商品をお届けできます。
また、弊社ではインボイス作成も代行しておりますので、お任せください。
自社のベール機で圧縮が可能です
大量のアイテムは体積が増えてしまい、輸送コストがかかります。弊社はタイ現地にベール作成機を所有しておりますので、たくさんのアイテムを仕入れる方にもオススメです。
古着をベール化すると、税関を通過する際に中古衣類と認められやすいため、安い関税率が適用されます。ベール化した方が安く済むか、そのまま送った方が良いのかなども最適なプランをご提示いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。
国際・宅急便の業者の選び方は比較検討が必須
古着の輸送に使える国際的な宅急便の業者を6つ紹介しました。業者ごとに送れる荷物のサイズや届くまでの日数が違うため、仕入れの量や必要な時期を見極めて利用しましょう。。輸送費をあまりかけないようにするには、荷物を圧縮したり、関税率を安くする工夫が必要です。
弊社はタイでの古着仕入れサービスや物流を行っております。日本にいながらタイの現地価格で仕入れが可能です。物流も専門に行っておりますので、インボイス作成やお客様に最適な輸送方法のご提示はお任せくださいませ。