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    SDGSに貢献!?古着の可能性と消費者・生産者に求められること

     

     

    昨今、持続可能な世界を目指したSDGSの取り組みが注目されています。地球温暖化や海洋汚染といった環境問題だけでなく、貧困や人種・性別の差別などの社会問題も解決し、すべての人が平等に安心して暮らせることを目標としています。

     

    じつは、SDGSは古着とも深く関わっています。そこで今回は、SDGS目標達成にむけて、古着がどのように貢献できるのかご紹介したいと思います。消費者として、生産者として、古着やファッションとどのように付き合っていくべきなのか、ぜひご参考ください。

     

    SDGSと古着の関係はなに?貢献できる3つの目標

    持続可能な世界の実現にむけて、SDGSには17の具体的な目標が設定されています。古着を積極的に活用することで、SDGSに古着が貢献できる目標には次の3つがあります。

     

    「つくる責任・つかう責任」

     

    SDGS17の「つくる責任・つかう責任」では、持続可能な消費と生産のパターンを確保することが求められています。

     

    「2030年までに天然資源の持続可能な管理および効率的な利用を達成する」、「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用および再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する」など、より具体性のある文言があります。

     

    「2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発および自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする」などの意識改革が求められています。

     

    「働きがいも経済成長も」

     

    大手ファストファッションブランドの洋服のほとんどは、バングラディッシュなどの発展途上国で製造されています。なぜなら、先進国と比べて人件費を安く抑えることができるからです。しかし、その労働環境は決して良いものとはいえません。

     

    2013年多くの縫製工場があったバングラディッシュの商業ビルが崩落しました。原因は、建物の安全管理がずさんだったためです。ファストファッションの裏側では、低賃金で、しかも劣悪な労働環境で働いている人がいるという事実は無視できません。

     

    「気候変動に具体的な対策を」

     

    ファストファッションの大量生産・大量廃棄は、環境汚染を悪化させています。製造国からの輸入や、廃棄するさいにはCO2を大量に排出するため、地球温暖化を加速させてしまう要因です。また、カラフルな服は染料を必要とするため、河川や海洋の汚染に悩む製造国も少なくありません。

     

    上記以外にも、一枚の服を製造するには浴槽11杯分の水が必要といわれていますし、わずかな繊維が川へ流れ出ることでマイクロプラスチックなどの問題もあります。

     

    SDGSに貢献できる古着の活用法にはなにがあるの?

    上記のことをふまえて、SDGSに貢献できる古着の活用法をみてみましょう。まだ着れる服も、着古してしまった服も使い道があります。

     

    まだ着れるなら寄付やリユースを

     

    好みが変わったり、サイズが合わなくなったりした服でも、まだ着れるならリユースしましょう。子供服ならすぐにサイズオーバーしてしまうので、おさがりでも喜んで着用してもらえます。タンスに眠っている服でも、リサイクルショップやアプリで高値で売れることがあります。

     

    また、被災地や難民キャンプなど、服を必要としている国や地域へ寄付することもできます。お住まいの自治体でおこなっていることもありますし、インターネットで簡単に申し込みできる団体も増えています。

     

    リメイクや別の用途にリサイクルも

     

    もう着ることが難しい場合には、きれいな部分の生地だけ活用してリメイクするのもよいでしょう。ちょっとしたオシャレな小物に変身するかもしれません。

     

    汚れや破れがひどい場合には細かくカットすれば、ウエスとしてお掃除に最適です。もちろん、最後にはゴミとして捨ててしまうことになりますが、最後まで使い切る工夫が大切です。

     

    アップサイクルして新しい価値を

     

    最近では、衣料ロスに取り組むアップサイクルブランドや企業も増えています。アップサイクルとは、本来捨てられるはずの製品に、新しい価値を与えて再度活用することです。本来捨てられるものの中には、服の製造工程で出る大量の繊維くずや、市場に出回らなかった商品サンプルなども含まれます。

     

    さまざまな素材が混ざった衣類のリサイクルは難しいといわれてきましたが、近年繊維の再資源化の技術が進んでいます。今後ますます繊維リサイクルボードや再生繊維の活用法が期待できそうです。

     

    消費者として…SGDSになる古着との付き合い方って?

    ファストファッションブランドの服を安く購入できるようになりましたが、いっぽうでは消費行動の変化もみられます。SDGSを意識して古着を選ぶという人も増えているのです。

     

    SDGS「つかう責任」とは?

     

    SDGSの「つかう責任」では、消費者が限りのある資源を最大限に活用することが求められています。世界の人口は、2030年には85億人、2050年には97億人に達する見込みです。これまで当たり前のように使ってきた資源が足りなくなるという事態が起こってしまってもおかしくありません。

     

    衣類消費・着用の現状

    「資源を大切に」と言うのは簡単です。しかし、一般消費者における衣類の消費と着用の現状をみてみると、じっさいにはSDGSの目標にかなっているとはいえないようです。

     

    総務省の調査によると、衣類一人当たりの年間購入枚数が約18枚に対して、手放されるものは約12枚、さらに、一年間一度も着用されないものが約25枚もあります。また、手放された衣類のうち約66%はゴミとして埋め立てや焼却処分されるのです。リサイクルやリユースされるのはわずか3割程度に過ぎません。

     

    【参考:総務省「サスティナブルファッション」

     

    サスティナブルファッション・エシカル消費

     

    衣類の大量廃棄は、資源のロスだけではありません。焼却時や運搬時に大量のCO2を排出するため、地球環境にも大きな負荷を与えます。

     

    SDGSが叫ばれるようになってから、一般消費者の消費行動にも変化がみられるようになりました。地球環境に優しい素材を選ぶ、積極的に古着を取り入れる、ムダなものは買わないなど、サスティナブルファッションやエシカル消費を意識する人が増えています。

     

    生産者に求められるSDGSの取り組みは?古着活用例も

    また、アパレル業界などの生産者側にもSDGSの取り組みが進んでいます。ここでは、ファッション業界の現状や、SDGSとして回収した古着の活用例をみてみましょう。

     

    SDGS「つくる責任」とは?

     

    生産者に求められる「つくる責任」とは、衣類の生産から着用、廃棄までのプロセスにおいて、人や社会、自然環境に配慮することです。生産過程で必要とする資源や、産業廃棄物、CO2の排出などを抑えるためには、アパレル業界特有の過剰な生産体制そのものを変えていかなくてはいけません。

     

    ファッション業界の環境問題における現状

     

    国連貿易国際会議(UNCTAD)によると、ファッション業界は世界で2番目の汚染産業といわれています。毎年使用される930億立方メートルもの水は、500万人のニーズを満たすに足りる多さです。また、約50万トンものマイクロファイバーは海洋汚染の大きな原因となっています。

     

    地球温暖化の要因となるCO2の排出量にいたっては、国際航空業界と海運業界とをあわせた量を超える12億トン相当を算出しています。

     

    大手業界のSDGSへの取り組み例

     

    いっぽうで、大手ファッション業界ではSDGSの取り組みも進んでいます。

     

    ユニクロ・GUを展開するファーストリテイリングは、過剰生産をおさえてタイミングよく供給するために、生産数量の予測精度向上や物流の見直しをおこないました。また、生産過程における資源の有効利用だけでなく、販売後も消費者から回収した古着のリサイクルにも力を入れています。回収された古着は、衣類を必要としている国や地域でリユースされたり、再商品化・再資源化されたりします。

     

    究極のSDGSは古着を古着そのまま活用すること!?

    古着を再商品化・再資源化するにも、多くのエネルギーが必要です。SDGSの取り組みとして、古着を古着としてリユースすることが一番地球環境に優しいのかもしれません。

     

    古着の需要は年々高まっている

     

    2000年代に入ってから日本では古着ブームといわれるように、世界的にも古着の需要は年々高くなっています。フリマアプリやSNSが身近になったことだけでなく、消費行動においてサスティナブルでエシカルな意識が高まっていることも大きな要因でしょう。

     

    世界の古着が集まるアジア諸国

     

    世界的な古着需要の高まりから、タイやパキスタンなどの東南アジア諸国には古着市場が点在しています。欧米や日本、韓国などの先進国から輸出されたものです。古着市場では現地の労働者によってアイテムごとに仕分けされ、再度商品として必要な国へと輸出されています。また、古着のバイヤーが仕入れにやってくることも少なくありません。

     

    NIPPON47の古着輸出入サービスについて

     

    古着市場の上流であるパキスタンやタイに拠点をもつNIPPON47は、現地にて古着仕入れ事業をおこなっております。現地価格で種類豊富な古着の仕入れ代行もお任せください。航空便および海上便にて、ドアツードアでお届けいたします。また、国内古着の輸出サービスもございます。ぜひご相談くださいませ。

     

    まとめ

     

    持続可能な地球環境の実現に向けて、具体的な目標SDGSに古着が貢献できることがあります。「つかう責任・つくる責任」と「働きがいも経済成長も」、そして「気候変動に具体的な対策を」の3つと深く関わっているからです。

     

    一般消費者としてファッションに関する消費行動を見直す必要があるかもしれません。また、アパレル業界などの生産者は、SDGSへの取り組みが世間からこれまで以上に注目されるようになるでしょう。環境負荷を削減するだけでなく、世界の人々が平等に、そして安全に暮らすために。