タイから日本への輸送費は高いの?個人で輸入する場合は空輸と船便どっちを選ぶべき?
タイは輸入ビジネスの仕入れ先として注目されています。仕入れ値が安く抑えられるほか、日本からのアクセスもよく、バンコクやバンコク近郊にマーケットが集中していることもその理由です。
しかし、ビジネスとして利益を上げるためには、仕入れた商品をタイから日本へどのように輸送するかが重要です。
とくに海外輸入では輸送コストが高くなってしまうからです。空輸は日数が速いことが最大のメリットですが、送る貨物しだいでは船便のほうがよいことがあるのです。双方のメリット・デメリットをしっかり押さえて、賢く選びましょう。
目次
タイから日本へ輸送するさいの航空輸送方法と送料について
タイ日間の輸送手段に航空機を利用する場合、ひとことで空輸といっても、いくつかの種類があります。
EMSなら安くて輸入申告不要!重要制限がある
EMSとは、「万国郵便連合」に加盟している公的配送会社による国際配送サービスです。日本では日本郵政株式会社が担っていますし、タイの郵便局からもEMSが利用できます。後述する民間の国際宅急便よりもお得に送ることができます。また、一定の金額内の場合は申告の必要もありません。いっぽう、送れる貨物の重量が30kgという制限も。アジア圏内の配送は、約3日~6日を要します。
少量の荷物を早く輸送するならクーリエ(国際宅急便)がおすすめ
30kgを超える貨物を輸送するならクーリエがおすすめ。クーリエは国際宅急便のことで、DHLやFedexなどの民間企業による配送サービスです。EMSよりもさらに早く、アジア圏内なら約1日~3日で輸送できます。そのぶん輸送費は少し割高です。ほとんどの場合は通関手続きを代行してもらえるので、発送者の負担も少ないです。
タイから日本への航空輸送費の算出のしかた
航空運賃を計算するためには、3つの要素が必要です。実重量・容積重量のどちらか大きいほうに、航空運賃のレートをかけて算出します。
①実重量:
送りたい貨物そのものの重量で単位はkg(カートンやパレットの重量を含む)
②容積重量:
容積重量kg = 体積㎤(縦cm×横cm×高さcm) ÷ 6000
③航空運賃レート:
各航空会社によってキロ単位の運賃が決まっている
タイから日本への輸送に船便を利用するメリットとデメリット
次に船便輸送についてみてみましょう。空輸と比べると遅いイメージがありますが、じつは船便ならではのメリットもあります。
日タイ間の輸送にコンテナ・船を利用する方法とは?
タイから日本への輸送コストを抑えるために、船便を検討する人も多いです。コンテナや船を利用した海上輸送の依頼先は、フォワーダーと呼ばれる国際輸送業者。フォワーダーは、コンテナの予約や仕立て、一貫した輸送ネットワークのアレンジ、通関、海上保険の手配などさまざまな業務をしています。
海上輸送のメリット・デメリット
海上輸送は輸送に時間がかかることがデメリットです。でも、航空便と比べると運賃は圧倒的に安いです。空輸にはないメリットはまだあります。
・大きい荷物や重い荷物を輸送できる
・大量の荷物を一度に輸送できる
・荷物の制限が少ない
タイから日本へ輸送するならココにも注意!効率よく輸入する方法も
タイから日本へ輸送するさいには、いくつかの注意点があります。また、効率よく日本に輸入するためには、タイ日間の物流を得意とする業者に依頼することも大切です。
タイから日本へ輸入するさいの注意点
税関では、日本に輸入してはいけないもの、あるいは輸入が規制されているものが定められています。該当する品目をしっかり確認しておきましょう。
【参考:税関「輸出入禁止・規制品目」】
また、タイからの持ち出し禁止品目もあります。代表的なものに、仏像や菩薩像の全体または一部が禁止品目です。とくべつな理由がある場合は、タイ芸術局の許可が必要です。
【参考:タイ国政府観光庁「タイからの骨董品・美術品の持ち出し」】
【NIPPON47】日タイ間の輸送について
NIPPON47は、タイ日間に輸送に多くの実績をもつ物流商社です。航空便輸送では一般通関では送れない貨物にも対応しております。海上輸送では、通常便のほか、日タイを直接結ぶ高速海上便もご利用いただけます。いずれも、日本の指定場所までドアツードアでお届けいたします。通関に必要なインボイスの作成もお任せください。
まとめ|タイ-日本の輸送費は高いの?
タイから日本への輸送方法は航空便・船便です。船便よりもはやい航空便は、コストがかかるものの、約1週間弱で日本に到着します。クーリエを利用すればもっと早く届きますし、重量の制限も少ないです。航空運賃の算出方法を知っておくと、だいたいのコストが把握できます。
日タイ間の船便輸送はおよそ3~4週間です。航空便と比べると遅いですが、輸送コストが安いことやサイズ・重さ・形状にあまり制限が少ないことがメリットです。また、個人でコンテナを予約手配することは難しいので、フォワーダーや日タイ間の輸送に強い業者に依頼することをおすすめします。