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    アップサイクルとリサイクルの違い…目的やメリット・成功事例をご紹介 

    近年、資源の循環的利用や環境負荷の低減などの取り組みが求められるようになりました。ゴミを削減し限られた資源を大切に使っていかなければ、人類が地球に暮らせなくなってしまう恐れがあるからです。

    リデュース・リユース・リサイクルの3Rはもう皆さんご存知ですよね?毎日の生活の中でいろいろ取り組んでいると思います。

    では、「アップサイクル」はどうでしょうか?3Rとは少し異なります。

    今回は、アップサイクルとはどんな意味や目的があるのか解説したいと思います。アップサイクルのようなサスティナブルな取り組みは、これからの企業にも求められるものです。成功事例もぜひご参考ください。

    アップサイクルとは?意味と3R(リデュース・リユース・リサイクル)との違いも

    アップサイクルとリサイクルの違いを知る前に、言語の持つ意味とリデュース・リユース・リサイクルの3Rの違いを知っておきましょう。

    アップサイクルとは?ダウンサイクルについても

    Wikipediaによると、アップサイクルとは次のように定義されています。

    「創造的再利用とも呼ばれ副産物、廃棄物、役に立たないまたは不要な製品を、より良い品質と環境価値の新しい材料または製品に交換するプロセスである。」

    つまり、アップサイクルとは元々の素材を活かしながら、付加価値をつけ新しいモノとして生まれ変わらせることです。たとえば、着なくなった洋服を利用して新たにバッグを作るなどです。

    反対の意味をあらわす言葉に「ダウンサイクル」があります。元の製品より価値の低いものとして生まれ変わらせるプロセスのことです。たとえば、使い古したタオルを雑巾にすることです。

    アップサイクルと3Rってなにが違うの? 

    アップサイクルと3Rの違いについては、まずリデュースとリユース、リサイクルそれぞれの意味をおさえておくとよく分かります。

    ・リデュース:

    できるだけ無駄なゴミを減らすこと。ゴミが少なくなるように、マイバッグやマイボトルを持参する、パッケージの少ない商品を選ぶ、無駄なモノを買わない、モノを大切に使うなど。

    ・リユース:

    一度使用したモノをゴミにせず、何度も使用すること。不要となった衣類や家具・家電などを人に譲ったり、リターナブルなガラス瓶容器を使うなど。

    ・リサイクル:

    使用したモノを、もう一度資源に戻してから再度製品を作ること。私たちが分別して出す資源ゴミです。つまり、元の材料はプラスチックやガラス、紙、アルミニウム、鉄ということになります。一般的にリサイクルは資源を循環させる意味合いが強いことがわかります。

    [参考:Wikipedia「アップサイクリング」

    アップサイクルの目的とは?SDGsにつながるメリットも!?

    アップサイクルとリサイクルの違いを見ていく中で、目的なメリットに大きな違いが生まれてきます。そこでアップサイクルの目的やメリットをみていきましょう。モノづくりにかかわる企業に求められる要素もありそうです。

    環境負荷を抑えられる

    アップサイクルとリサイクルの違いを考える上で初めに出てくるのは「環境負荷」の点です。

    資源を循環利用するリサイクルには莫大なエネルギーがかかります。そのままゴミとして燃焼させるよりもCO2の温室効果ガス排出量が多くなってしまうともいわれています。アップサイクルは、そのままの素材を利用するので多くのエネルギーを必要としません。

    持続可能な社会作りに貢献/企業のSDGsへの取り組み:

    SDGsは持続可能な開発目標で、国連に加盟する193ヵ国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げました。17の目標の中に「つくる責任つかう責任」があります。

    消費者の立場からは、環境を壊さず限りある資源を大切に使うことで、将来にわたって持続する社会の実現に貢献できます。また、生産する企業にとっても、製品を作る責任が求められています。

    SDGsに取り組んでいる企業が注目されているように、企業のイメージアップやブランディングにもなります。

    【参考:国連開発計画(UNDP)「持続可能な開発計画」

    アップサイクルとリサイクルの大きな違い??世界のアップサイクル事情

    アップサイクルとリサイクルの違いを考える中で。アップサイクルの事例を理解しておくことが大切です。不要なモノや廃棄されるようなモノでも、新しいデザインやアイディア次第でより高い価値あるモノとして生まれ変わります。ここではいくつかの成功事例と、世界のアップサイクル事情をご紹介します。

     

    膨大な廃棄布を利用した可能性豊かな新素材【NUNOUS】

    染色加工会社セイショクは、規格外の布地をアップサイクルして新素材「NUNOUS(ニューノス)」を開発しました。繊維業界では毎年大量の規格外品が廃棄されているそうです。NUNOUSは、布やレザーそのものを活かした有機的な模様が特徴で、建材や財布・バッグなどのプロダクトの表面材として使われています。

    【参考:NUNOUS

    衣類やレザーを利用したリサイクルボード【PANECO】

    株式会社ワークスタジオは、廃棄衣料品を原料に圧縮成型した循環型繊維リサイクルボードを開発しました。日本だけでも年間120万トンもの衣類が廃棄されているといいます。木質ボードに劣らない硬度をもち、衣類ならではの豊かな表情が特徴です。また、使用後は回収し、再度リサイクルボードとしてアップサイクルされます。

    【参考:PANECO

    世界のアップサイクル事情はどうなの?

    ファッション業界では、以前から衣料品の大量廃棄が大きな問題とされていました。とくに古着の最終集積地であるアフリカでは衣類のゴミ問題が深刻です。

    最近では大手衣料品店が自社他社製品の回収をおこなったり、アップサイクルブランドをたちあげるなどの動きが世界で見られるようになりました。でも、繊維からまったく別の価値をもつアップサイクル素材の開発には高い技術が必要ですし、衣料品の廃棄問題を解決するには技術が追いついていないようです。

    まとめ|アップサイクルとリサイクルの違い

    今回はアップサイクルとリサイクルの違いについて解説しました。

    アップサイクルとは、捨てられるモノにより高い価値を付加して新しいモノに生まれ変わらせることです。リデュース・リユース・リサイクルの3Rとともに、近年かかげられている環境負荷の低減や、SDGsの目標のひとつ「つかう責任つくる責任」といった消費・生産行動の見直しにつながります。

    とくにファストファッションの浸透による大量消費・大量生産の衣料品廃棄問題は深刻です。世界的にもファッション業界や繊維業界では、さまざまなリサイクルの方法やアップサイクル素材の開発を見出そうとしています。しかし、サスティナブル(持続可能)な社会の実現のためにできることはまだまだあります。

    アップサイクルとリサイクルの違いを理解して今できることから行動していきましょう。