古着の値段はいくら?値段の目安と掘り出し物を見つけるための完全ガイド

古着を見ていると、「同じようなアイテムなのに価格が違うな」と感じたことはありませんか？実は古着の値段には、ブランドや状態、年代やトレンド、流通経路といった要素が関係してくるのです。

 

この記事では、古着の値段についての目安や掘り出し物を見つけるためのコツを紹介します。また価格差が生まれる理由や、今後のトレンドについても触れていきます。

 

古着の値段の背景を知ることで買い物の目線や、おしゃれの幅も一気に広がりますよ。

 

古着の値段相場はいくら?アイテム別の平均価格を解説

古着の値段は相場感をつかむことが非常に重要です。慣れることで「掘り出し物か」「高いのか」を瞬時に判断できるようになります。

 

ここでは、古着全体の平均相場と、アイテムやブランドごとの価格の目安を整理しておきましょう。

 

古着全体の平均相場と価格帯の目安

 

古着の値段は販売チャネルの取扱ジャンルによって大きく変わり、国内市場の相場は以下です。

 

・ファストファッション系（GUなど）500〜2,000円

・ドメスティックブランド（BEAMSなど）：2,000〜7,000円

・ヴィンテージ・インポート（Levi’sなど）：5,000〜15,000円

・アーカイブ・ハイブランド（COMME des GARÇONSなど）：10,000〜50,000円以上

 

オンライン古着市場では状態と希少性のバランスが価格に直結するため、「なぜこの値段なのか?」に焦点を充て、より精度の高い買い物を目指しましょう。

 

アイテムやブランド別で見る価格相場

 

アイテムごとの平均価格は、古着を選ぶうえで大切な判断材料です。

 

・Tシャツ・カットソー類

1,000〜5,000円（バンドTや企業ロゴTはプレミア物も）

・シャツ・スウェット

3,000〜8,000円（Championリバースウィーブは状態次第で高値）

・デニム・パンツ類

5,000〜15,000円（Levi’s 501 の66前期などは高値）

・アウター類

10,000〜30,000円（ミリタリー系は人気が安定）

・スニーカー・小物

5,000〜20,000円（ブランドや状態により価格差あり）

 

ブランドごとに見るとLevi’sなどの王道は常に流通量が多く、価格も安定しています。

 

一方で古いアーカイブのCOMME des GARÇONSなどの初期モデルは、ファッション感度の高い層に人気で年々値上がり傾向です。

 

古着の値段が高い・安い理由とは？価格差が生まれる主な要因

古着を買い慣れると「古着の値段が違うのはなぜ?」と、気付くことがあります。

 

価格差は気分ではなくブランドの価値や年代、状態やトレンド、流通経路などの要素で決められます。ここでは経験者だからこそ押さえたい価格の裏側を見ていきましょう。

 

ブランドや状態などで変わる古着の価値

 

古着の値段付けで影響が大きいのは、以下の3つです。

 

・ブランド価値

・年代

・状態

 

特に、ブランド価値は価格を大きく左右します。

 

Levi’sなどの定番は極端に値崩れせず、AURALEEなどのドメスティックブランドやアーカイブ系は、モデルや年代によって大きくプレミアがつくことがあります。

 

そして状態は価値に直結する要素で色落ちやダメージが評価されるアイテムもありますが、裾汚れやニットの毛玉は劣化として評価され価値が下がる傾向です。

 

年代を見ていくと90’s、80’s、70’sなど年代の古い物は希少性が高まり、価値が上がる傾向です。当時ならではの素材や縫製、ディテールが現行品にない場合は価格が2〜5倍に跳ね上がることもあります。

 

トレンドや販売ルートによる価格変動

 

価格は現在のトレンドや販売ルートに左右され、ファッション流行やSNSの影響が価格に直結するケースが増え、去年の2倍以上高いことも珍しくありません。

 

たとえば90年代のオーバーサイズスウェットは急上昇中で、芸能人やインフルエンサーが着用すると値段を押し上げます。

 

また、販売ルートによって仕入れコストやバイヤーの判断能力、ターゲット層が違うため同じアイテムでも値段が変わります。複数の販売ルートを比較することで相場のズレが確認でき、差を理解しておくことで戦略的に古着を選べるのです。

 

 

古着をお得に買うコツ｜値段を抑えて掘り出し物を見つける方法

古着の値段を把握できれば、安く買うだけではなく価値ある一着をお得に買いたいと考える方も多いでしょう。

 

お気に入りの一着をお得に購入するためにも、価格と価値のギャップを見抜くコツを押さえておくことが大切です。

 

価格と価値のギャップを見抜くポイント

 

古着をお得に購入したい場合は、値段ではなく価値に目を向けることが大切です。安いからといってよい買い物とは限りません。どれだけの価値があるのかを見極めるのが、経験者としては求められるのです。

 

・タグや裁縫で年代を読む

・シルエットや素材感は現行品と違うか

・市場相場と比較してズレは無いか

 

市場価値とズレを感じるときには、掘り出し物の可能性があります。安く見える価値をどう拾うかがお得さにつながっていきます。

 

仕入れを意識したショップやアプリ選び

 

古着はどこで買うかによって出会えるアイテムや価格が違うものです。ショップやアプリを使い分け、お得な買い物が可能にしましょう。

 

・店頭

バイヤーの目利きが入り状態が良い

・フリマアプリ

知識差に差があり相場よりも安い場合も

・海外アプリ（Depopなど）

現地人気のズレを狙うと、安く購入できる可能性

・リユースチェーン（2nd STREETなど）

価値の高い物がある場合も

 

フリマアプリでは「Levi’s 501 66前期 made in USA」「アディダス トラックジャケット 90s」など具体的なキーワードで検索すると、希少な掘り出し物に出会いやすくなります。

 

セールや季節を狙って賢く買うコツ

 

古着は購入のタイミングによって、値段を抑えることが可能です。3月や9月は在庫整理で安くなる傾向があり、年末やGWなどのイベントは全品割引を狙えるでしょう。

 

トレンドに変化がある時期は、需要が落ち着き価格が下がる場合があり、半年後〜1年後に再評価されるであろうアイテムを買うことが、経験者としての買い方と言えます。

 

【古着の値段が上昇中】いま知るべき市場トレンドとは?

数年で古着の値段は上昇傾向で、倍以上の値段がつけられているケースも。値上がりの背景には、トレンドの変化や海外の需要などが関係しています。

 

ここでは、価格上昇の理由と注目すべき市場トレンドを整理していきましょう。

 

古着の値段が上昇している背景と要因

 

古着の価格高騰には市場変化が関係し、特に大きな影響として3つあります。

 

・海外需要の拡大

・ファッションリバイバルによる再評価

・供給減少の一方で購入者の増加

 

バイヤーや購入者の目利きの向上により価値に応じた適正価格の時代に突入し、海外需要は無視できない程に拡大をしています。

 

貿易統計に基づく中古衣類の輸出量は、直近の10年では増加傾向にあり、2004年に約9万1千トンであったのが2013年には約21万6千トンと2倍以上に増加。これに伴い、輸出総額も約42億円から約117億円に拡大しました。

 

拡大要因の背景としては、以下の要因が考えられます。

 

・東南アジアをはじめとする海外での日本の古着に対する需要の増加

・古着・古布の選別工場の東南アジア移転等により国外で選別を行う故繊維業者の増加

・国内でのウエス需要の低迷…等

 

参考：環境省「第３章 中古衣類を対象とした海外でのリユース実態調査」

 

今後のトレンドと注目すべきアイテム

 

値段の動きを把握するには、これから価値が高まりそうなジャンルを見極めることです。

 

・2000年代ファッションのリバイバル

トラックジャケットやナイロン素材のアイテム

・ミリタリー・ワーク・アウトドア系

M-65ジャケット、MA-1

・国内ブランドアーカイブ系

sacai・UNDERCOVER

 

特に2000〜2010年代初期のアイテムは素材やパターンの完成度が高く、初期タグやコラボモデルなどの限定品は取引価格が上昇しています。

 

まとめ｜古着の値段を理解しておしゃれの楽しみ方を賢く広げよう

 

古着の値段はブランドの状態やトレンド、販売ルートによって大きく変わります。同じように見えるアイテムでも、背景を知れば数千円の差があっても納得できるでしょう。

 

特にここ数年では、Y2Kファッションの再熱や国内ブランドのアーカイブ人気など、市場そのものが価値を再発見する時代に入っています。「なぜこの値段なのか」「タグや製造国、素材の確認」を行うと買い物も楽しくなりますよ。

 

あなたらしいファッションを楽しむためにも価値を理解し、知識を深め、納得できる一着を見つけてみましょう。