古着卸をオンラインで始めるには?初心者向けの仕入れ方法と成功のポイント
古着販売を始めたいものの、「近くに古着の卸倉庫がない」「仕入れのために遠方まで移動する時間がない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
このような場合に活用できるのが、オンラインに対応した古着卸です。商品写真やカテゴリー、重量、価格などを確認しながら、自宅や店舗から古着を仕入れられます。
矢野経済研究所によると、国内のファッションリユース市場は2023年に小売金額ベースで1兆1,500億円となり、2024年には1兆2,800億円へ拡大すると予測されました。フリマアプリの普及や古着ブームなどを背景に、リユース市場は成長しています。
ただし、オンライン仕入れは便利である一方、商品の状態を直接確認しにくい点には注意が必要です。利益を確保するには、仕入れ方法の違いや業者の選び方、送料を含めた原価計算を理解しておかなければなりません。
この記事では、オンライン古着卸を利用するメリットと仕入れ方法、信頼できる業者の見極め方、仕入れを成功させるポイントについて解説します。タイ・ドバイからの海外古着仕入れを検討している方も、ぜひ参考にしてください。
【参照】ファッションリユース市場に関する調査を実施(2024年)|矢野経済研究所
目次
オンライン古着卸を利用する3つのメリット
オンライン古着卸を利用すると、卸倉庫が近くにない場合でも古着販売を始められます。ここでは、オンラインで仕入れる主なメリットを確認しましょう。
場所や営業時間に縛られず仕入れられる
オンライン古着卸は、パソコンやスマートフォンから商品を確認できるため、卸倉庫まで移動する必要がありません。
本業を続けながら古着販売を始める方や、実店舗を持たずにECサイトやフリマアプリで販売する方でも、空いた時間を使って仕入れを進められます。
地方で卸倉庫へのアクセスが難しい場合でも、地域に左右されず仕入れ先の候補を広げられる点は大きなメリットです。
ただし、オンライン上に掲載されている在庫が常に購入できるとは限りません。人気のカテゴリーは早く売り切れる場合もあるため、入荷日やサイトの更新頻度を確認しておきましょう。
少量のアソートからベールまで比較できる
オンライン古着卸では、1点単位の商品だけでなく、10着前後のアソートや数十キロ単位のベールなども販売されています。
開業直後は少量から販売傾向を確認し、売れるカテゴリーが見えてから仕入れ量を増やすことも可能です。
例えば、最初はスウェットやシャツなどのカテゴリー別アソートを購入し、売れ行きや利益率を記録します。その結果をもとに、同じカテゴリーのベール仕入れへ移行すれば、大量の売れ残りを抱えるリスクを抑えられます。
オンラインだからこそ、販売単位や商品価格を複数の仕入れ先で比較しやすい点もメリットです。
国内だけでなく海外にも仕入れ先を広げられる
オンラインを活用すれば、国内の卸業者だけでなく、海外のサプライヤーや仕入れ代行会社にも相談できます。
アメリカ古着やヨーロッパ古着のほか、タイやドバイなども海外古着の仕入れ先として挙げられます。国内では見つけにくいデザインや、日本の市場と相性のよいカテゴリーを確保できれば、他店との差別化につながります。
一方、海外から直接仕入れる場合は、商品の価格だけで判断できません。国際送料、関税、輸入消費税、通関費用などを含めた総額で比較する必要があります。
現地業者との交渉や輸送手続きに不安がある場合は、買い付けから国際輸送まで対応する仕入れ代行会社を利用する方法もあります。
オンライン古着卸で選べる3つの仕入れ方法
古着卸の仕入れ方法は、主に「ピック」「アソート」「ベール」の3種類です。それぞれ最低仕入れ量や商品単価、品質を確認できる範囲が異なります。
| 仕入れ方法 | 仕入れ方 | メリット | 注意点 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| ピック | 1点ずつ選ぶ | 状態やデザインを確認しやすい | 単価が高くなりやすい | 初心者・一点物を扱いたい人 |
| アソート | 条件別のセットを購入する | 品ぞろえを作りやすい | 商品を細かく指定できない場合がある | 小規模店舗・ネット販売者 |
| ベール | 圧縮梱包された古着を重量単位で購入する | 1着あたりの単価を抑えやすい | 不良品や売れにくい商品が混ざる可能性がある | 販売量を増やしたい事業者 |
h3 ピック仕入れは商品を選びたい初心者向け
ピック仕入れは、商品を1点ずつ確認して購入する方法です。オンラインでは、掲載された写真やサイズ、ブランド、ダメージの状態などを見ながら商品を選びます。
売りたいカテゴリーや価格帯が決まっている場合、店舗のコンセプトに合った商品をそろえやすい点がメリットです。仕入れ後に販売できない商品が発生するリスクも比較的抑えられます。
一方で、選別や撮影に手間がかかっている分、アソートやベールよりも1着あたりの仕入れ価格が高くなる傾向があります。
初めて古着卸を利用する方は、まずピック仕入れで商品の状態や販売価格を確かめ、仕入れから販売までの流れを経験するとよいでしょう。
アソート仕入れはカテゴリー単位で試しやすい
アソート仕入れは、「メンズスウェット10着」「ブランドシャツ20着」のように、一定の条件で選別された古着をまとめて購入する方法です。
ピックよりも商品単価を抑えやすく、ベールよりも仕入れ量を調整しやすいため、オンラインで初めて古着卸を利用する方にも適しています。
ただし、セット内のブランド、カラー、サイズをすべて指定できるとは限りません。商品ページで選別基準やダメージ品の割合、サイズ構成を確認しましょう。
希望する商品構成がある場合は、「カテゴリーを指定できるか」「メンズとレディースの比率を調整できるか」などを注文前に問い合わせることも大切です。
ベール仕入れは販売量を増やす段階で活用する
ベール仕入れは、古着を圧縮して数十キロから数百キロ単位で梱包した商品を購入する方法です。
一度に多くの商品を仕入れられ、1着あたりの単価を抑えやすいため、販売数を増やしたい事業者に向いています。店舗の在庫をまとめて確保したい場合や、ECサイトへの出品数を増やしたい場合にも活用できます。
一方、ベールには汚れや破れのある商品、季節や顧客層に合わない商品が含まれる可能性があります。販売可能な商品だけで原価を計算し、洗濯、補修、再選別などの作業も見込んでおかなければなりません。
初めてベールを購入する場合は、業者が公開している開封事例やグレード基準を確認しましょう。
ピックやアソートで売れるカテゴリーを特定した後、同じカテゴリーのベールへ移行すると、仕入れの失敗を抑えやすくなります。
オンライン古着卸の選び方と仕入れを成功させるポイント
オンラインでは商品を直接確認できないため、価格の安さだけで業者を決めるのは危険です。商品の選別基準や取引条件を確認し、販売後の結果まで記録しましょう。
商品情報・返品条件・運営会社を確認する
信頼できるオンライン古着卸を選ぶには、商品写真だけでなく、商品の状態や選別基準が具体的に掲載されているか確認します。
注文前に確認したい主な項目は、次のとおりです。
・商品の仕入れ国や生産国
・カテゴリーとサイズの構成
・A品やB品などのグレード基準
・汚れ、破れ、においなどの取り扱い
・ベールやアソートの重量と想定枚数
・洗濯や検品の有無
・最低注文金額と最低ロット
・送料と配送地域
・返品や交換が認められる条件
・問い合わせ方法と対応時間
「良品中心」「高品質」といった表現だけでは、実際の状態を判断できません。許容されるダメージの範囲や、不良品が含まれる可能性まで説明している業者を選びましょう。
運営会社の名称、所在地、電話番号などが公開されているかも確認が必要です。特定商取引法に基づく表記や利用規約、古物商許可の表示も判断材料になります。
古物商がインターネット上で古物を販売する場合、ホームページに公安委員会名、許可証番号、氏名または名称を表示する必要があります。
購入する側も、営利目的で古着を仕入れて販売する場合は、原則として古物商許可が必要です。事業を始める前に、営業所を管轄する警察署へ確認しておきましょう。
販売チャネルと顧客層を決めてから仕入れる
古着を仕入れる前に、どこで誰に販売するのかを決めます。
例えば、フリマアプリで販売する場合と、ヴィンテージ専門の自社ECサイトで販売する場合では、求められるブランド、状態、価格帯が異なります。
「安いから仕入れる」のではなく、次の条件を具体的に設定しておきましょう。
・販売するカテゴリー
・想定する顧客の年代や好み
・販売価格の上限と下限
・1着あたりに確保したい粗利益
・月間の販売目標数
・在庫を保有できる期間
例えば、手頃な価格のフリマアプリを主な販売先にする場合、高額な一点物だけを仕入れても顧客層と合わない可能性があります。
販売チャネルと顧客層を先に決めておけば、店舗のコンセプトから外れた仕入れを防げます。
実質原価と販売データを記録する
古着の原価には、商品代金だけでなく、販売できる状態に整えるまでの費用も含まれます。
1着あたりの実質原価は、次のように計算します。
1着あたりの実質原価=商品代金+送料・関税等+洗濯・補修費を、販売可能枚数で割った金額
さらに利益を計算する場合は、ECモールやフリマアプリの販売手数料、購入者へ商品を送るための送料なども差し引きます。
特にベール仕入れでは、総枚数ではなく「販売可能な枚数」で計算することが重要です。
例えば、100着を10万円で仕入れても、販売できる商品が80着であれば、商品代金だけで見た1着あたりの原価は1,000円ではなく1,250円です。ここに送料や補修費などが加わります。
仕入れ後は、次の項目をスプレッドシートなどに記録しましょう。
・仕入れ先
・仕入れ方法
・商品カテゴリー
・仕入れ金額
・送料や補修費を含めた原価
・出品日と販売日
・販売価格
・販売手数料
・粗利益
・売れ残った理由
販売までの日数や粗利益率を比較すると、売れやすいカテゴリーと避けるべき仕入れが見えてきます。
「売れた商品」だけでなく「売れなかった商品」も記録し、仕入れ内容を改善することが大切です。
タイ・ドバイからの古着仕入れはNIPPON47がサポート
国内のオンライン古着卸で販売経験を積んだ後、商品数やカテゴリーを増やす方法として、海外からの古着仕入れがあります。
タイやドバイには世界各地から古着が集まっており、日本では確保しにくい商品や、まとまった量のベールを探せることが特徴です。
一方、海外仕入れでは、現地業者との交渉、商品の確認、集荷、梱包、国際輸送など、国内仕入れにはない業務が発生します。
NIPPON47は日本・タイ・パキスタン・ドバイに拠点を構え、古着の仕入れ代行からベール作製、国際輸送までサポートしています。
タイの倉庫やマーケットから仕入れを代行
タイには、バンコク周辺の倉庫やチャトチャック市場、カンボジアとの国境付近にあるロンクルア市場など、複数の古着仕入れ先があります。
取り扱われている商品のカテゴリーや価格帯は仕入れ先によって異なるため、初めて訪れる方が希望に合う商品を見つけるには、一定の現地情報が必要です。
NIPPON47では、タイ国内に点在する古着倉庫やマーケットからの仕入れを代行しています。希望するブランドやジャンルなどの条件を確認し、現地スタッフが商品の買い付けや集荷を行います。
日本にいながら仕入れを依頼できるため、渡航費や現地での移動時間を抑えながら、タイの古着市場へアクセスできます。個人事業者と法人のどちらからも相談可能です。
現地へ渡航して自分で商品を選びたい場合も、買い付け先や輸送についてサポートを受けられます。
仕分け・ベール作製・国際輸送まで対応する
海外から古着を仕入れるときは、商品を購入するだけでなく、日本へ輸送できる状態に梱包しなければなりません。
大量の古着を段ボールで送ると荷物の容積が大きくなり、輸送費が高くなる可能性があります。
NIPPON47はタイにベール作製設備を備えており、仕入れた古着の仕分けからベール作製まで現地で対応しています。複数の倉庫や市場で購入した商品を集荷し、まとめて発送することも可能です。
必要に応じて、洗濯や仕分けなどを輸入前に行う付帯サービスも提供しています。日本で販売しにくい商品を輸送前に選別することで、不要な商品に輸送費や関税が発生するリスクを抑えられます。
国際輸送は、仕入れ量や納期などの条件に応じて航空便と船便を検討します。
少量の商品を早く受け取りたい場合は航空便、ベールをまとめて輸送したい場合は船便など、販売計画に合う方法を選ぶことが重要です。
NIPPON47では、仕入れ代行だけでなく、現地での集荷、仕分け、ベール作製、日本への輸送まで一貫して相談できます。
ドバイでは現地調達から輸出まで一貫して支援
ドバイはアジア、ヨーロッパ、中東、アフリカを結ぶ物流拠点であり、周辺地域には世界各地から古着が集まります。
欧米系の古着やブランド商品など、日本国内やタイとは異なる商品構成を探せるため、仕入れ先を分散したい事業者にも適しています。
NIPPON47はドバイに現地法人「NIPPON47 FZC」を設立し、現地スタッフによる古着の調達、検品、輸出、国際物流をサポートしています。
現地の仕入れ先を探すところから、日本へ商品を輸送するところまで一貫して相談できるため、ドバイでの取引経験がない場合でも仕入れを検討できます。
タイで販売数を確保しやすいカテゴリーを仕入れ、ドバイで付加価値のある商品を探すなど、複数拠点を活用した仕入れルートの構築も可能です。
次のような方は、NIPPON47の海外古着仕入れ代行をご検討ください。
・日本にいながら海外古着を仕入れたい
・タイやドバイで仕入れ先を開拓したい
・希望するジャンルの古着を現地で探してほしい
・複数の仕入れ先から商品を集荷してほしい
・古着をベールにして輸送したい
・仕入れから日本への輸送までまとめて依頼したい
・国内仕入れだけでは商品数を確保できなくなった
海外仕入れが初めての場合も、希望するカテゴリー、数量、販売価格などを整理したうえでお問い合わせください。
【参照】
NIPPON47|古着仕入れ・貿易サポート
古着仕入れ・仕入れ代行について
NIPPON47 タイ法人ページ
NIPPON47 ドバイ法人ページ
まとめ|オンライン古着卸から海外仕入れへ段階的に広げよう
オンライン古着卸を利用すれば、近くに卸倉庫がなくても、自宅や店舗から古着を仕入れられます。
初心者は、ピックまたは少量のアソートから始め、販売率や粗利益率を記録しましょう。売れるカテゴリーが見えてからアソートやベールへ移行することで、大量の売れ残りを抱えるリスクを抑えられます。
国内仕入れだけでは商品数やカテゴリーを確保できなくなった場合は、タイやドバイからの海外仕入れも選択肢になります。
ただし、海外仕入れでは買い付けだけでなく、現地での集荷、仕分け、梱包、輸出手続き、国際輸送まで考えなければなりません。
NIPPON47は日本・タイ・パキスタン・ドバイに拠点を構え、古着の仕入れ代行、ベール作製、輸出入をサポートしています。
タイでは倉庫やマーケットからの買い付け、集荷、仕分け、ベール作製に対応しています。ドバイでは現地調達から検品、輸出、国際物流まで相談可能です。
日本にいながらタイやドバイの古着を仕入れたい方は、希望するカテゴリーや数量が明確に決まっていない段階でも、NIPPON47へご相談ください。
代表取締役 末継 佳大
監修者
株式会社NIPPON47
前職はプロカメラマンとして10年ほど勤務。その後、カメラマンとして独立。タイへの出張時に現タイ法人の代表である日本人と知り合い2019年に同社を創業。当時はタイSAGAWAの代理店として様々な荷物を扱うが、コロナ禍に古着の輸送に特化したサービスを展開し今に至る。現在は、タイ・パキスタン・ドバイの各法人/オフィスと連携を取り合い、日本に拠点をおきながら古着仕入れ・輸出入のサポートを行う。
